洞爺湖にも未確認生物の目撃談があった
洞爺湖と言えば北海道の中でも屈指の観光スポットです。
自分も高校生の頃に修学旅行で訪れた経験がありますが、風光明媚な景色と美味しい空気が印象に残っています。
アニメ「銀魂」でも主人公の銀時が、洞爺湖土産の木刀を武器に使用しています。
そんなネームバリューのある洞爺湖ですが、一昔前には巨大な未確認生物が居たとして有名になった事がありました。
ネッシーブームにあやかって「トッシー」と名付けられたこの未確認生物、その正体は不明のままです。
トッシーの目撃談は数少ない
トッシーの目撃談に関しては、非常に数が少ないです。
古い記録ですと1946年まで遡る様ですが、国鉄の職員が洞爺湖を泳ぐ等の生物を目撃した事から話題になりました。
そこから更に30年ほど経ったある日、今度は付近のホテルの改装工事をしていた業者がトッシーを目撃していますね。
この時の詳細が割と有名ですが、「丸太の様な生物が上下に体をクネクネさせながら泳いでいた」と言う事です。
これと付随して、地元の看護師さんが同じく丸太の様な生物がクネクネ泳いでいるのを目撃しています。
このクネクネと言うのは大きなポイントで、仮にトッシーが実在したなら大蛇型のUMAの可能性が高くなります。
世界中の湖に水棲型の未確認生物は存在しますが、この様に泳ぐ種類は大変珍しく、他のとは別種類の可能性が高くなりますね。
ネッシーにしてもチャンプにしてもオゴポゴにしても、クネクネ泳ぐと言う表現はあまり用いられず、フィーチャーされる事は少ないんですね。
個人的にはアルゼンチンのナウエリートが近しい感じかなと思いました。
アイヌの伝承に伝わるホヤウカムイが正体か?
実は洞爺湖には昔から巨大な蛇神様が住むと言われてきました。
先住民族であるアイヌの人々の中で語り継がれて来た伝承ですが、代表的な名前をホヤウカムイと言います。
北米大陸の湖系UMAは、その大半がネイティブ・アメリカンの部族の伝承に登場していて、そのまま現代では未確認生物となっている事が多くあります。
日本の場合、各地方でこうした龍や蛇にまつわる伝承はあるものの、古くから特定の神話体系を樹立していたアイヌ民族の中では信憑性が増すと言えるでしょう。
このホヤウカムイは悪神とされていて、当時の現地の人々に恐れられた存在です。
一言で言うと翼の生えた蛇のフォルムをしていますが、鼻先には鋭い錐の様な突起物もあります。
この部分で大木を切り倒し、洞爺湖以外にもこの地方の湖沼で存在すると信じられて来ました。
全身からひどい悪臭を放つ毒素を出していて、風に乗ったこの臭いを嗅ぐだけで人々は体調を崩したと言います。
近くで遭遇すると皮膚がただれてしまうぐらい強い毒素と臭いだそうで、そう言った経緯から近づく事は禁忌とされてきた神様なんですね。
アトラスのゲーム「ソウルハッカーズ」に登場するホヤウカムイが代表的な物でしょうか。
トッシーは一時このホヤウカムイの伝承に沿った生物だと思われていたんです。

出典:http://p.twpl.jp/show/orig/jZYHR
トッシーの正体は鹿か?
長い間その目撃情報が途絶えている事から、今では実在の可能性は少ないトッシーですが、当時の研究者の間でその正体が議論されました。
先ず、湖をクネクネ泳ぐ大きな生物と言うとそれだけで限定的です。
蛇かナマズか、もしくは完全に未知の生物かと言ったところでしょうか。
一説には巨大なナマズが信憑性が高いと言う時期もありました。
洞爺湖自体はカルデラ湖なので、水質などは詳しく分かりませんが既存の生物が大きくなりやすい環境にあるのかもしれないですね。
あくまで憶測ですが。
他にも、トッシーの場合はいわゆる誤認説にも一定の信憑性があります。
洞爺湖の中央には島が存在しますが、そこに生息するエゾシカが泳いでいる姿を未確認生物と見間違えたのでは無いかと言う事です。
何でも、生存競争に負けたオスのエゾシカが、この島から撤退する際に湖を泳ぐ事があるそうで、その瞬間を湖畔から見た場合未確認生物見えたのでは?とする説ですね。
非常に可能性は高い説だと思いますが、やはり一点気になるのはクネクネ泳いでいたと言う所です。
二人もの目撃者がその動作を述べている事から、強烈なインパクトがあったんだと思うんです。
エゾシカが湖を泳ぐ際にクネクネしてたら話は別ですが。
同じく北海道には屈斜路湖のクッシーが有名ですが、ここ洞爺湖にも未確認生物が居たとしたらその景観も相まって非常に神秘的な存在ですね。
[当記事の著作権はhttps://chahoo.jp/に帰属します]2016/05/13当記事の無断転載は禁止しています。