ヒンズー教にも登場する海竜マカラ

インド沖で目撃される未確認生物マカラ

マカラと言う未確認生物は、その名前の響きからもなんとなく連想できる様にインドで目撃されます。
元々はヒンズー教インド神話の中に登場する海竜の事ですが、何でもそのマカラがインド沖でたまに目撃される事があると言うんですね。

いかんせん未確認生物と幻想生物の境界線があいまいな位置づけと言う事もあり、こうして記事にするのにも少し難しい感じがします。
基本的に未確認生物としての目撃情報は、沖で泳ぐ「頭部が象下半身が魚」の姿をした怪物だと言います。

ヒンズー教では元々が神聖な生き物とされており、聖獣アイラーヴァタや同じく頭部が象のガネーシャが有名ですね。
それと同じようなディティールをマカラも持っていると言えそうです。

目撃されるマカラの正体は

マカラ神話の挿絵
神話の挿絵
出典:http://gosai.com/

神話に登場する怪物と同じ名前を付けられる未確認生物は割と珍しいですが、このインド沖で目撃されるマカラは写真に撮られたり動画に撮られたりと言う事はまだ無いようです。
あるのは数件の目撃情報のみですが、海面から突き出た象の頭部で下半身が魚と言うのは言い得て妙ですね。

水面からジャンプでもしない限りはその全体像を目にする事は適いませんから、実際そこまで目撃した人がいるんでしょうか。
上記も踏まえて考えると、正直な所マカラの正体に関しては象が沖に流されただけとするのが有力です。

つまり、本物の象が海の中から頭部だけを出しているのを神話と紐づけてマカラとしたんでしょう。
この説に関しては個人的にも現実味があると思います。

一応まだ未確認の魚類や哺乳類がその正体とする説を推す専門家もいるようですが、実際象が沖に流されて報道されると言う事も発生しているようですし、確かによくよく考えると、海と象と言う組み合わせはありそうで無かった物ですから、パッと見目撃した時は不思議な印象は受けると思います。

ヒンズー教のマカラの対処法

海竜とは言いつつ、基本的に水場にはどこでも登場する様です。
海だけでなく、河川や湖でも存在すると信じられてきました。

普段はヴァルナと言う古い水の神様の乗りものと考えられてきました。
その他カーマと言う愛を司る神様の旗印として描かれる事も多かった様です。

寺院などの装飾にモチーフとして用いられる事も多く、西洋で言う所のガーゴイル、日本だと鬼瓦の様な印象でしょうか。必ずしも害だけをもたらすわけではなさそうですね。
それとも毒には毒をと言うニュアンスで、悪を払うには悪をと言う事で用いられるのかもしれません。

装飾物マカラ
寺院の装飾のマカラ
出典:http://2.bp.blogspot.com/

後に一連の話が仏教に取り込まれると、マカラもそのまま摩伽羅として名を残す事になります。
水域で人間が出会ってしまった場合には、観世音菩薩の名を唱えると退散していくと言う対処法が有名だそうです。

こうして調べて掘り下げてみると、氾濫などの水害をもたらす事もありますが、時に神様の乗り物だったりと色々な側面を持った怪物ですね。
又、未確認生物としてのマカラと神話に登場するマカラは別物の様でいて、古い伝承からインスパイアされている所を見ると割と民間に認知されてきた生物なのかもしれませんね。

[当記事の著作権はhttps://chahoo.jp/に帰属します]2016/06/23
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マカラ
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