南極付近で日本の宗谷丸が遭遇した未確認生物
ゴジラと言えば日本の映画会社東映が制作した怪獣です。
クジラとゴリラを足したそのネーミングもさることながら、時代を経てもリメイクされたりハリウッド版も制作されるなど最早世界中で愛される怪獣になりました¥ね。
そのゴジラが世に出てからおよそ4年後、日本の一艘の船が南極で遭遇した未確認生物がいます。
時代はまさにゴジラブームだった事から、「南極ゴジラ」と名付けられたこのUMA、正体は一体なんでしょうか。
遭遇したのはたったの一度だけ
1958年2月13日の事、第1次南極観測隊員を送迎する宗谷丸と言う船が、氷海の中で南極ゴジラに遭遇しました。
その時の状況は、船の前方およそ300メートル付近に黒い物が浮かんでいるのが最初に確認されました。
先を行く船舶の投棄したドラム缶、最初の印象はそれだったらしいんですが、近づいてみると見た事も無い生物の顔だったんです。
顔をこちらに向けていたのも判別できた、尖った耳や目も確認できたと言います。
似ている動物と言うと牛が近い感じだったそうですが、頭部だけでも目視で70センチほどあったと言う事ですからかなり大きな生物だと思われます。
全身の殆どの部分は水の中にあったので、フォルムや全体像を把握する事は出来なかった様ですが、異様な生物と言う事を感じ取った機関長がカメラを取りに席を外している間にいなくなってしまったようです。
時間にしたらわずか30秒ほどの事の様ですが、他の目撃者によると背中にノコギリ上の鰭も確認出来たようです。
後にも先にも、南極ゴジラの話はこれしかありません。
南極ゴジラが有名になった話し
宗谷丸の船長を務めてい松本満次氏が、帰国後すぐに遭遇した怪物についてインタビューされています。
これは、現場で南極ゴジラと遭遇した時点で無線により海上保安庁へ連絡をしていたからです。
突発的な状況にも冷静に対応し、急遽無線で連絡をしていたと言う情報は非常に貴重ですね。
結局、これがマスコミに漏れ、帰国直後に質問される事になったんです。
その後松本船長は「南極輸送記」と言う書籍を出版します。
これにより更に認知される事になった南極ゴジラは、当時のUMAブームも相まって世間の注目を集める様になったんですね。
南極ゴジラの正体は一体何か
当時正体を巡る情報、調査と言ったら今の比ではないと思います。
こうしたコンテンツは今よりも人気があったんですね。
そうした事もあり、南極ゴジラの正体を巡って様々な意見が出されました。
細かい外見の特徴も含めておさらいしてみると、
- 顔は牛や馬のよう
- 頭頂部は丸く猿のそれに似ている
- 全身を黒褐色の毛で覆われている
- 毛の長さは10センチ程
- 耳が尖っている
- 目は大きい
- 頭部の毛はおかっぱの様な感じ
上記の様な感じになります。
さて、この様な特徴を持った水生生物がいるでしょうか。
しかも、寒さ厳しい南極付近です。
全身が毛に覆われていると言うのも、寒い地方で生活する生物には見て取れる特徴と言えます。
古くよりこの付近で生活していた未確認生物なんでしょうか。
一番有力な説としては、未知の哺乳類説があります。
さすがに恐竜の生き残りなどでは無理がありますが、海洋にはまだ未発見の哺乳類がいる可能性はあります。
一時はネッシーの正体も同じ哺乳類とされた時期もありましたが、それと同じようなニュアンスでしょう。
ちなみに、元来この地域に生息している生物はクジラやアザラシがいます。
しかし、そのどれもが上記の特徴と大きく違うため、誤認等は無いと思いますね。
そもそも乗組員たちはかなりの経験を持つ者が多く、仮に疲れていたとしても既存の生物を見間違う事は少ないと言えるでしょう。
中には疲労から来る集団幻覚説もありましたが、これは先ず無いと言えるでしょう。
結果的に謎が多い南極ゴジラ、目撃情報もこの一度だけと言う事で、個体数も多く無く今は既にいないかもしれませんね。
[当記事の著作権はhttps://chahoo.jp/に帰属します]2016/05/19当記事の無断転載は禁止しています。