ネイティブアメリカンに伝わる未確認生物
ピアサバードとはネイティブアメリカンの伝承に伝わる謎の怪鳥型未確認生物です。
一言でネイティブアメリカンと言っても多様な部族が存在しますが、その中のイリニ族と呼ばれる人々の間で恐れられたUMAなんですね。
半ば幻想生物化していると言っても過言ではないですが、サンダーバードの様にある種鳥は畏敬の念を持たれていたのかもしれません。
伝承によるとピアサバードは主に人肉を食らうと言う事です。
つまり、人間を襲うとされていて、一説には村ごと全滅させられた所もあるとか。
当時のイリニ族記録には、ピアサバードを何度も撃退しようとした痕跡も残っているようです。
壁画に描かれたピアサバード
ピアサバードの存在が世に知られるようになったのは、1600年代後半と言われています。
ルイスとジャックという名の二人の神父が、たまたまある壁画を発見したことに由来するんですね。
当時この二人の神父は、まだ未開の地が多かったアメリカをつぶさに見て回っていました。
その道中、イリノイ川沿いを歩いている際に偶然とある壁画を発見します。
そこに描かれていた奇妙な鳥型の怪物を「ピアサ」と名付けた事から、ピアサバードと呼ばれるようになりました。
この名前の真意は、破壊する者と言った不穏なニュアンスが含まれているようですが、元来付近の先住民族の間では似たような名称で呼ばれていたようです。
残念ながらこの壁画は今は残っていないようで、何でも土地開発の最中壊されてしまったと言います。
しかし、発見者の内の一人ジャック神父は細かくその特徴などを記録しておいたようです。
ピアサバードの特徴とは
気になるその外見ですが、大きさは子牛程もあり、目は真っ赤に光っているとの事です。
頭部はシカに似ていますが、人間にも似ていると言われています。
長めのアゴヒゲがあり、尻尾は全身を二周するほど長かったと言われています。
他にも全身は黒色、赤色、緑色の三色で構成された鱗で覆われているようですね。
不思議なのは、バードと名称がついているのに翼に関しては特に言及がなされていません。
これは、大元の壁画には翼の絵は書いてあったと言われていますが、ジャック神父の記述内に特に触れられていなかった事から、後にイメージ画を描いたルイス・フランクリンと言う人の絵には翼が無い状態になったようです。
一説には魚の様な尾ひれがついていたとか、色々後付けの様なディティールはあるみたいですが、おおよそこの世の生物とは思えませんね。
ピアサバードの正体について
恐らく何かの既存の生物が元になっていると思いますが、そこから色々付け足された幻獣のような存在だと思われます。
イリニ族の村を襲った肉食の動物がいたかもしれません。
その後段々と怖い要素が付け足されて行って、壁画に描かれた様な奇怪な生物になったんじゃないでしょうか。
もちろん現在も、ピアサバードが残っているとは思えませんね。
イメージとしてはチリのタギュアタギュアラグーンに似た感じの生物ではないでしょうか。
[当記事の著作権はhttps://chahoo.jp/に帰属します]2016/05/20当記事の無断転載は禁止しています。