雪男は類人猿型の未確認生物
コーカサス山脈はロシアの北部に位置する有名な山岳地帯です。
古くからここにも類人猿型の未確認生物、いわゆる「雪男」の存在が信じられてきました。
雪男と言えばヒマラヤに出るイエティも同じ種類だと思いますが、同じユーラシア大陸の同じような地域にも生息しているのかもしれませんね。
ロシア側では「アルマス」とも呼ばれるこの類人猿型の未確認生物は、何と12世紀前後から目撃情報があるようです。
今日まで特異な環境下で生態系を作っていたのかと思うと、何とも言えない気持ちになりますね。
雪男の身体的特徴
他にもアルマ、アルマスティ、クシジーク、カブタールとも呼ばれることもあるこの未確認生物は、身長が約2メートル前後、予想される体重は200キロにも及ぶと言われています。
特筆すべきはその体毛で、長さ10センチ以上もの赤い毛が全身を覆っています。
腕は長く、逆に足は短い様ですが、イエティ、ビッグフット共にこのタイプのUMAはどれも怪力のイメージがありますね。
又、雪男と呼ばれていてもその性別に関してはメスも含まれます。
確かに考えてみれば生態系を築くには男性と女性が必要です。
12世紀から連綿と子孫が繁栄してきたのであればそこには人間と同じような繁殖形態の生物がいると考える方が自然です。
現在までその正体はもちろんの事、何頭ほどの雪男が生息しているかも把握はされていませんが、憶測でも現状判明している部分としては、
- 二足歩行する生物
- 男女の性別がある
- 生態系を築いている
- 全身が赤毛で覆われている
- 腕が長く足が短い
と言う特徴が挙げられますね。
生け捕りにされたザナ
興味深い記録ですが、1850年代には生け捕りにされたメスの雪男の記録が残っています。
コーカサス山脈からそう遠くない地での出来事ですが、ザナと名付けられたこの雪男(性別的にはメス)にまつわる様々な記録が残っています。
捕獲された場所はコーカサス山脈の様ですが、その後トキナ村と言うアブカズ自治共和国内の村に連れてこられたザナは一般的な家屋ではなく、専用の穴を掘ったような空間で生活をしていたようです。
要は家畜などと似たような扱いだったと思いますが、重い荷物も片手で運んだとか、荒れる川を平気で泳いだ等の話もあり割と奔放に生活させてもらえてたのかもしれません。
一説には、物珍しい事もあり色んな村に売られた様ですが、驚くべきことにこのザナ、子孫も残しています。
人間との混血児を生んだと言う事ですから、仮にこれが真実だとすると大変貴重な話だと思います。
2男2女を生んだと言う説もありますが、近年この内のクイットと呼ばれる男性の子孫の頭蓋骨が発掘されました。
何でもイゴール・バルツェフと言う専門家が長年ザナの足跡を追っていたようです。
問題の頭蓋骨が発見されたのがやはりトキナ村だったと言う事ですが、残念ながらザナ本人の頭蓋骨は見つからなかった様です。
その代わり、息子と目されたクイットの頭蓋骨は発掘されたようです。
そして、事態はここから更に急展開をします。
今年に入ってその頭蓋骨のDNA検査の結果が出た様ですが、なんと、西アフリカ系の遺伝子が含まれていたと言うのです。
保険として現在も生きている他の子孫とされる人たちの人体からも検査をしたようですが、それらと複合した結果、大元の母体であるザナの遺伝子情報まであらわになったと言う事ですね。
これは非常に興味深い話です。
雪男はアフリカからユーラシアに渡ってきた?
ザナは1890年付近に死亡してしまったと言う記録があります。
単純計算ですが、その息子のクイットは割と近世まで生きていた可能性が高いです。
そうなると、逆に今日まであまり情報が世間に出ていないのが不思議なぐらいですね。
特にコーカサス山脈付近の生物ではこの様にアフリカに起源を持つ生物と言うのはいないようです。
確かな事は、ザナや雪男達の先祖は大昔にアフリカ大陸から渡ってきて、コーカサス地方に住みついた生物と言う事です。
これは、結果的にヒマラヤのイエティやその他ヨーロッパも含むユーラシア大陸の類人猿型の未確認生物の正体に近づいたんではないかなと思います。
少し前にはイエティの毛をDNA検査したところ、熊の物でしたと言うニュースもありましたがどうなんでしょう。
未確認生物フリークとしては何かしら生息していると思いたい所です。
何でも一説にはここ数年前からアルマスと呼ばれるロシア側の雪男達はその活動を活発させてるとの事です。
ビッグフット、イエティ、野人と比較してもこのアルマス=雪男が最初に正体が判明するかもしれませんね。