モシナは台湾の河童か
親日国としても有名なお隣の台湾。
位置的に近しい事もあり、今まで未確認生物の情報はあまりありませんでした。
今回ご紹介するのは、その台湾に出没するという魔神仔(モシナ)という名のUMAです。
都市伝説的な側面もあり、又未確認生物として語られる事もある稀有な存在ですね。
よく日本の妖怪河童と比較される事もありますが、その正体は一体何なんでしょうか。
古くから伝わる伝承にも登場するモシナ
元々台湾の原住民の間でも語られていたという記録が残っています。
一説には2000年前から存在したとも言われていますが、その特徴は低い身長と赤い服、もしくは赤い肌になります。
台湾での認知度は思った以上に高く、ここも日本の河童と似ている部分ですね。
主に山の中に子供や老人を連れ去ると言われ、他にも遭遇した人に不幸をもたらすとして恐れられています。
代表的な姿は子供の形態を取るようですが、ある時は老人に化けたり、大柄の人間に化ける時もあるそうです。
こうなると未確認生物と言うよりは妖怪や妖精の類という見方も出来ますが、正体が分からない以上なんとも言えませんね。
近年も多発するモシナの被害
このモシナの仕業とされる事件が現代でもちょくちょく起きています。
毎年の様に未解決な謎の事件が数件報告され、現地の人々はそれらはモシナが関係していると信じています。
2014年には、既に下半身が不自由になっている80歳の老婆が行方不明になり、その後3キロも離れた山の中で発見される事件が発生しました。
不自由と言うのは歩行が困難なレベルで、自発的にどこかに行くという事は考えられない状態だったといいます。
この時老婆を撮影した防犯カメラの映像には、突然走り出し一人で山の中に入っていく老婆の姿が映っていたと言います。
この事件のほかにも似たように山中で行方不明になる事件は多くあり、発見時には皆一様に記憶がなくなっているんですね。
日本で例えると神隠しと言ったところでしょうか。
河童との類似性
主に山に関係する所でその存在がほのめかされるモシナですが、「頭頂部の毛が少ない」と言う目撃証言もあり、ここは正に河童を想起させます。
日本の伝統的な妖怪河童はあまり妖力を使う逸話は少ないですが、もともと中国などの大陸側から渡来したとも言われています。
ひょっとしたらモシナは元々中国や台湾に生息していた河童の近親種なのかもしれませんね。
個人的に思うのは、どことなく沖縄の妖怪キジムナーに似ているという事ですね。
背が小さく全身を主に赤い色が覆うあたりはイメージと合致します。
基本的に人間と似たような生活スタイルを持つこの妖怪は、時に子供の様にも見えまた別の時には老人の姿に見えるというところもまったく一緒ですね。
ひょっとしたらモシナはその昔一部が海を越えて沖縄に渡ってきていたんではないでしょうか。
未確認生物とされていますが、異様な謎をはらむモシナでした。
その正体はいまだに不明のままですね。
画像出典元:http://gakkenmu.jp/column/2847/1/
[当記事の著作権はhttps://chahoo.jp/に帰属します]2016/06/13当記事の無断転載は禁止しています。