戦士が持つのは火炎放射器か
ここ最近で有名になってきた超古代文明の遺産で、メキシコのトゥーラ遺跡が注目を集めています。
南米の文明に見る装飾で彩られたこの遺跡の中に、どう見ても銃を携えた戦士の像があると言う事で話題になりました。
もちろんこの遺跡が作られたとされる時代に銃火器は存在しません。
デザイン的にも洗練されたその銃と思しきものは、まさに現代の物といっても差し支えないような印象すらあります。
この部分が特に有名になり、新たなオーパーツとして人気になっているんですね。
トゥーラ遺跡とは?
「トゥーラ」と言う言葉は現地の意味で「都市」とか「街」と言うニュアンスがあります。
厳密にはトゥーラ遺跡はトゥーラ=シココティトランと言いますが、日本では単純にトゥーラ遺跡と呼ばれる事が多いようですね。
この遺跡の歴史は、当時南米で最大の都だったティオティワカンに起源を持ちます。
この都が崩壊したのち、現在のメキシコ各地に末裔が散り散りに移り住んでいくんですね。
そうして出来た最大都市がトゥーラになります。
メキシコシティから1時間半ほど車を走らせると到着するこの遺跡では、主にピラミッドBと呼ばれる建造物と、トラウィスカルパンテクートリ神殿があります。
そして問題の銃を携えた戦士の像が4体屹立し、一見すると荘厳な遺跡となっていますね。
時代考証としては10世紀前後からこの地に遺跡が建てられ始めたと言われていますが、主神とも言えるケツァルコアトルは元々このトゥーラを主城としていたと言われています。
伝説では、敵神テスカトリポカの奸計にはまりこの地を追われたケツァルコアトルは、一年に一度帰ってくると言う伝承もあります。
ピラミッドの上の戦士は宇宙人か
問題の戦士の像4体は、ピラミッドBの最上段にあります。
エジプトのピラミッドと違い、南米のそれは頂部が平坦になっている事が多いのですが、そこに間隔に像が配置されています。
半分は像と言うよりも石柱の様なフォルムに近いですが、まるで高い位置から辺り一帯を守護しているようにも見えますね。
この戦士像の事をアトランテスと呼びます。そして、目を引くのが右手に持った銃の様な装飾ですね。
抜き身と言うよりは腰に付けたホルスター内に銃が収まっていて、それに手をかけているようにも見えます。
否定的な専門家の意見としては、銃ではなく投射機だと言う事で、この器具を用いて敵に石などを投げる時に使う物だと言う事ですね。
ちなみに付近の石柱のレリーフにはこの銃火器と思しき物から炎を噴射している姿も彫られています。
独特な形状の南米のレリーフですから、見方によってはそう見えてしまう事もあるのかもしれませんが火炎放射器の様な物を持っていたのかもしれません。
超古代文明フリークとしては、是非ここは「宇宙から来た人が光線銃を持っている」となって欲しい物ですが、その他の南米の文化を築かせたと言う宇宙人との関係も浮かびますね。
古来地球に宇宙人が飛来したとされる地はエジプト、シュメール、南米、中国と言われていますが、特に南米の文化は調べるとそれっぽいレリーフが出てきたりするなどむ胸アツなんです。
他の星から持ってきた高度な文明で出来た銃火器だったらと思うとロマンが膨らみます。
そして、その威力を目の当たりにした住民が、そのインパクトを装飾に盛り込んだと考える方が自然ではありますね。
戦いの匂いが付きまとうトゥーラ遺跡
トゥーラ遺跡自体で大きな戦があったと言う記録は確認出来ませんでしたが、色々調べていると遺跡自体戦いに関するモチーフが多い気がします。
先にも説明したケツァルコアトルとテスカトリポカの関係も有名ですが、神殿に祭られているトラウィスカルパンテクートリと言う名の神様も「破壊神」です。
このトラウィスカルパンテクートリ、明けの明星=金星を擬人化した神様と言われており、これは堕天使ルシファーが持つ属性と一緒ですね。
日本でもアマツミカボシと言う金星をモチーフにした悪神がいますし、古来より金星は多くの文明で悪の象徴とされてきた事になります。
南米と中東、そしておなじく遠く離れた日本で似たような伝承があるのはやっぱり不思議ですね。
ここにも超古代文明の名残があると感じてしまいます。
当記事の無断転載は禁止しています。