大航海時代が幕を開けた1500年代から主に伝承、時に目撃された大海原の怪物がクラーケンです。
このUMAは世界各地の海で昔から伝わる大型の頭足物生がモチーフになってます。
元々は北氷洋を中心に、北欧の船乗りの間で広められた巨大生物の伝承のようですね。
シーサーペントと同じく舞台が大海原なだけに、その個体も色々な物が居るようですが、大体イカかタコのモチーフになっています。
現在も当時の版画や様々んな記録に関して研究が進んでいますが、はっきりと断定できる正体は不明のままです。
個人的には、現代で言う所の大型のイカやタコ、いわゆるダイオウイカであったり頭足生物の突然変異種が昔は多かったのではないでしょうかと思いますがどうなんでしょうね。
船乗りの間では様々なゲン担ぎに変わったクラーケン
真偽の程は別として、当時は船を襲って丸ごと沈めたと言う記録も残ってますから、相当大型の未確認生物だったに違いありません。
映画パイレーツオブカリビアンの第二作でもその名の通りクラーケンが出てきましたが、イメージ的にはあんな感じだったんではないでしょうか。
何せ古い時代の未確認生物ですから、船乗りの間では恐れられると同時に一種のゲン担ぎとして重宝もされてます。
漁に出ている最中にクラーケンが海底から浮上してくると、魚の群れがそれから逃げるために海面近くまで浮上し、結果大漁に繋がると言った感じの物ですね。
恐れられてるが故に最終的に魔除けになると言う部分は、日本で言う所の鬼瓦だったり、フランスのノートルダム大聖堂のガーゴイルみたいですね。
それだけ民の間では恐れ敬われた生物だったようです。
一つ興味深い話を挙げると、昔は昔15世紀のアイルランドの聖ブレンダンと言う僧侶が島と間違えて上陸したと言う話が残っています。
てっきりクラーケンは沈んでそのまま聖ブレンダンも食べられるかと思いきや、彼がその場でミサを始めると終わるまで待っててくれたと言う話が残っています。
この話は「聖ブレンダンとやさしいクジラ」と言う伝承で現代まで残っていますが、題名の通りこの際のクラーケンはクジラだったようですね。
他にも墨を吐いて逃げたために辺りの海が真っ黒になった話など、中世には色んな逸話が存在していました。
時には頭足生物のクラーケンでも温厚な性格の話が残っていたり、伝承を元に民間に広まった馴染みの深い未確認生物だったようです。
その特徴から様々な映画等に登場!
見た目のインパクトに加え、主戦場が未知の部分が多い大海原とあって、現代でも映画やゲーム、書籍に登場するほど愛されていますね。
有名な所だと映画「タイタンの戦い」「海底2万マイル」「グリード」等、ゲームでは「ファイナルファンタジー」「ドラゴンクエスト」「女神転生」等。
まだまだ他にもインスパイアされた作品は山ほどありますが、有名どころを挙げただけでもこれだけあります。
現代でも人間の生活に根差した海に潜む未確認生物と言う事で、人を惹きつけて止まないクラーケンですが、ほとんどは伝承の域は出ないようですね。
ただ、ロマンがある話だと思うので今回掲載してみました。
又機会があれば続きを書いてみたいと思います。
アイキャッチ画像引用元:ウィキペディア