古代エジプトとシュメールに登場する未確認生物サーポパード

サーポパードは恐竜の生き残りか

耳慣れない未確認生物だと思いますが、サーポパードは海外で有名なUMAです。
日本ではまだごく一部しか馴染みが無く、検索にも殆ど概要がヒットしないようですね。

サーポパードはアフリカ大陸に生息する謎の生物で、体長は約5メートル程。
四足歩行をし外見は長く伸びた首に豹の様な頭部を持ちます

サーポパードと言う名前も後世の研究家が付けた物で、由来は蛇(Serpent)と豹(Leopardを組み合わせた造語から来ています。

どうやらこのサーポパード、古代のエジプト王朝やメソポタミアでも一部の記録に残っていると言われています。
現代では殆どその姿を見る事も無くなったのかもしれませんが、昔はアフリカ近辺を闊歩していたんでしょうか。

古代遺跡に見る恐竜の姿

一旦話は他に振りますが、実は世界中の古代の遺跡の中には恐竜としか見えない様なレリーフが存在します。
カンボジアのアンコールワット、ペルーのパルパ遺跡、アメリカユタ州の山岳地帯での草食恐竜の絵画等、他にも挙げたらキリが無いくらいです。

恐竜レリーフ
出典
fushigi.at.webry.info

最近の研究では、当時の恐竜は爬虫類と言うよりも哺乳類に近かった事や、思ったよりも近世まで人間と恐竜は共生してたんではないかと言われています。

この様な名残がヨーロッパではドラゴン、東洋では龍となって現代まで伝承の中で残っているのかもしれませんね。

紀元前3200年前のエジプト、当時のナルメル王の時代に作られた石板にもサーポパードの姿を見る事が出来ます。
この石板はパレットと呼ばれる物で、今で言う旗の様なモノになります。

現在カイロ博物館に保存されているこのパレットには二頭のサーポパードが描かれている様ですが、当時のエジプトでは宗教概念の中でサーポパードが重要視されていた可能性があります。

冒頭でサーポパードの頭部はに似ていると書きましたが、昔のエジプトでは雌のライオンの頭部と捉えられていたようです。
頭部がライオンとなるとエジプトで有名なのはスフィンクスですね。

雌と雄の違いはあるかもしれませんが、頭部と体が別の生き物から出来ていると言う概念は古代エジプトで神聖視されていたのかもしれません。
その延長でサーポパードも体は蛇で頭部がライオンと言う解釈を持たれていたなら、一般的な他の生物よりも神聖な生き物として崇められていてもおかしくはないです。

否定派の意見ではこのパレットに彫られた生物はキリンと言います。
しかし、キリンとサーポパードが両方描かれているパレットも存在するようで、この事からキリンと別の生物として認識されていた事が分かります。

となるとやはりサーポパードは当時生息していた謎の生物なんでしょうか。

メソポタミアのムシュフシュはサーポパードか

RPGゲームに詳しい人ならムシュフシュと言う怪物は知っていると思います。
ネタ元は古代メソポタミアの「イシュタル門」に描かれた怪物です。

ムシュフシュ
ムシュフシュ (出典:http://tokoro-dino.at.webry.info/)

ゲーム等のエンターテイメントの中では毒蛇とライオンが混ざった様な姿で描かれますが、イシュタル門のレリーフに描かれたムシュフシュはサーポパードにそっくりと言えます。

ムシュフシュ自体は実在の生物と言うよりも神話上の架空の怪物と見られていましたが、仮にこれがモデルになった生物が当時生息してたとなると一気に話は変わってきます。

そして、最近の研究ではそのモデルになった生物こそサーポパードでは無いかと言われているんですね。

どうやら我々が思った以上に古代ではライオンや、頭部がそれに似たサーポパードを始めとして神聖視する向きが強かった様です。
近場で言うとスフィンクスもペルセポリスの遺跡やギリシャ神話にも登場しますし、旧約聖書にもモチーフとして獅子は度々登場します。
ひょっとしたらサーポパードも若干趣を変えてこの辺りの記録にも登場してるかもしれません。

もしかしたらドラゴンの大本のモチーフまで遡れる可能性だってあるわけですね。

ムシュフシュのモチーフは恐竜か

しかしこのムシュフシュ、見れば見る程違和感があります。
先ずとても想像で作られた生物と言う感じがしませんね。

近くに描かれている雄牛や他の生物も同じようなテイストで作られているので、どちらかと言うとやはり実在の生物を見ながら描いたと思った方が自然です。

細かい所を見ると脚の関節等もどこか鳥類のようでもあり爬虫類の様でも有る気がします。
よーく考えるとこの様に絵に起こした場合これらの特徴を兼ね備えた生物がいます。

それが恐竜ですね。
ここらで一旦整理するとムシュフシュ=恐竜=サーポパードでは無いかと言う図式が出来上がります。

非常に黒に近いグレーと言った所でしょうか、何となく確証に近い物を勝手に感じてしまいます。

ちなみに旧約聖書のダニエル書補遺と言う記録の中にも「バビロニアでは行きた竜を飼っている」と言う記述が出てきます。
この竜がムシュフシュの事を指しているのでしょうか。

サーポパードの正体は

では気になるサーポパードの正体と現在での動向はどうでしょうか。
まず正体ですが、有力な説は恐竜「ティタノサウルス」と言われています。

このティタノサウルスと言う種類はブラキオサウルス等と同じ竜脚類に含まれますが、決定的に違うのは頭部です。
ブラキオサウルス等は顔が前方に長いのに対して、ティタノサウルスは丸味がありそれこそ丸まった外耳がつけばライオンに似ています。

サイズ感こそ当時のティタノサウルスとサーポパードは違和感はありますが、当時の重力の問題等も加味すると現在では少し小さいのかもしれません。

何故サーポパードをここまで詳しく調べる事が出来たかと言うと、実は1998年時点でアメリカ軍が捕獲してるとの説があります。

当時のケニアで首の長い謎の生物が突如家屋を壊して回ると言う事件が頻繁に起きました。
食べられた人が居なかったことから、この生物は草食と見られていましたが、この報告を聞きアメリカ軍の特殊部隊が現地入りしています。

そこで遭遇したのが二頭のサーポパードと言われ、急遽麻酔銃で眠らせた後捕獲し本国へ持ち帰った様です。
ちなみにこの時サーポパードを納めた木箱には虚偽の記述でアフリカゾウと書かれていた事も分かっています。

この記事のアイキャッチ画像は、その捕獲時に撮影された二頭のサーポパードの姿です。

確かに既存の生物には当てはまらない妙な違和感がありますね。
この時の二頭は両方とも雌だったようですが、一等は子供だったため雄も存在していると見られています。

アイキャッチ画像引用元:[超保存版]UMA完全ファイル 著者:飛鳥昭雄

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