未確認生物ドラゴンについて考えて見る

伝承に生きる未確認生物ドラゴン

未確認生物と言っても良いのか分かりませんが、人類史上一番長い付き合いで有名なモンスターにドラゴンがいますね。
主に西洋の伝承や伝説に登場しますが、その起源は何でしょうか。

古くは宗教的観念から、各地の蛇に関する逸話などが大きく取りざたされ、神格化されたものがドラゴンの原型の様です。
要は、元々は蛇ですがその神秘性や生態に関して当時謎だった事から良くも悪くも神性的な物に結び付けられたと言う所でしょう。

現代では動物園に行けば蛇の一匹や二匹すぐに目にする事も出来ますが、大昔の人間にはまだ蛇は謎の生物だったんです。
もちろん生物学なんて概念は無いですから、畏怖の対象になったんではないかと。

旧約聖書にも蛇は悪の象徴として描かれていますが、そこから派生して羽が生えたり、牙が生えたり、炎を吐いたりすると言った特徴が後付されたものがドラゴンです。
東洋には龍がいますが、それと決定的に違うのは西洋のドラゴンは元々悪の象徴とされてきたのに対し、東洋の龍は神の使いであったり神聖な生き物として祀られている事ですね。

個人的に思うのは、旧約聖書を始めとする様々な西洋の伝承に登場するドラゴンは勧善懲悪の一端を担う存在だと思います。
つまり、現代のアニメや漫画でもそうですが倒すべき相手が居る事が一つの重要なファクターです。
目的でもあり目標でもあり最終的なゴールとして、悪の象徴=ドラゴンと言う図式が成り立って来たんではないでしょうか。

ドラゴンに与えられた役割は様々

本当に沢山の伝承や作品に名前を見ることが出来るドラゴンですが、一週して魔除けにもなってます。
日本で言う所の鬼瓦でしょうか、魔を以て魔を滅するために大聖堂の外壁の一端を担ったり、貴族の家の紋章に登場する様になりました。

これは災いを防ぐためにとにかく強力な力を持つ生物を飾っておけば大丈夫と言う民間療法にも似た発想から来た物だと思いますが、現在でもヨーロッパに行けば様々な所でみる事が出来ます。

又、興味深いのは伝承や文献に登場する際には宝を守っている場合が多いです。
ドイツのファフニールや、ギリシャ神話のラドン(ラドンの場合はドラゴンと言うより蛇に近いかもしれない)等、宝を得る寸前には大きな困難が待っていると言う一つの人生教訓の様な状況に必ず登場します。

ヨーロッパではドラゴンが生活に近しい物だった事が伺えますね。

もちろんドラゴンは実在する生物ではないです。
あくまで人間の空想から生まれた勧善懲悪の片側を担う悪の象徴です。

色々書いてみましたが、ドラゴンに関する逸話や知識は非常に膨大です。
今回の記事でも既に長文になってしまいましたので又別の機会に書いてみようと思います。

ドラゴン
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