三蔵法師も記録したイシク・クル湖の竜キルギスドン

イシク・クル湖の怪物

大唐西域記にも登場する謎の竜

日本でも馴染みの深い中国の冒険活劇と言えば西遊記が挙げられますね。
三蔵法師がお供の孫悟空、猪八戒、沙悟浄と共に当時のインドである天竺を目指すあの冒険譚です。

正式には大唐西域記と呼ばれたこの記録の中に「キルギスのイシク・クル湖に竜が住み色々不可思議が起きる湖」と言う記述が出てきます。

今回紹介する未確認生物、イシク・クル湖のキルギスドンがそれに当たります。
このキルギスドン、命名したのはUFOやUMAで有名な飛鳥昭雄氏ですが、調べれば調べる程このイシク・クル湖は不思議な湖ですね。

幻の湖と呼ばれたイシク・クル湖

キルギスドンの前にこのイシク・クル湖では何が起きているか見て行きましょう。
まず挙げられるのは20数年前までは旧ソ連の領土管轄下にあり、今と違い立ち入りが禁止されていた湖です。

ここから「幻の湖」の二つ名が付けられたんだと思いますが、ソ連崩壊から解放された後、沢山の研究者達が現地に入って調査をして来ました。

その結果、水量が世界一位とも二位とも言われているこの広大な湖で歴史に関する物も含め沢山の事が判明したんです。

周囲にはイシク・クル湖に流れ入れる河川が118本もあるのに、何故かこの湖から出て行く水量は存在しません。
このままでは水は増える一方のはずですが、今の所この謎も解明されていません。

二つ目は冬季になっても湖が凍結しないと言う事です。
ネス湖等にも代表される様に、有名な湖の中にも凍結しない物は沢山ありますが、標高1600メートルと言う高地にあるのに凍らないのは水温が高いだけで解決する事なんでしょうか。

三つ目は、湖の底からかつての住居跡が発見されています。
これは、紀元後7世紀よりの物と見られていますが、当時は今と違い水深が浅かったと見られています。
その後今日に至るまでにここまで水量が増えたのでしょうか。

そして最後になるのが竜伝説です。
昔からこの湖には竜が住むと地元の住人の間でも噂になってきました。

非常に透明度の高い湖ですが、今だに竜の謎が解明されていない事も大きな謎となっています。

キルギスドンの写真撮影に成功

キルギスドンの存在が有名になったのは、まだ旧ソ連時代の事です。
いわゆる情報開示の密閉性が高まっていた1970年代の事になりますが、ソ連の調査隊が湖底を探索している際に謎の巨大生物の骨を発見し秘密裏に政府に持ち帰ったと言う事です。

証明する証拠は無いですが、一応この時の骨はキルギスドンの骨では無いかと見られていてこれをターニングポイントにイシク・クル湖は注目を集める事となります。

そして旧ソ連が崩壊する少し前の事になりますが、モスクワ大学のミハイル・ミコビッチと言う名の教授を中心にこの骨を回収しに行った際に、生きているキルギスドンに遭遇したみたいです。

その時の詳細は、湖底に数名のダイバーを派遣し骨を調査、回収している作業の真っ最中でした。
引き揚げるより先に、湖底で撮影した映像を元に解析を進めていたようですが、最初のミコビッチ教授が見た印象は小型のミンククジラの様でした。

大きな特徴としては頭部にいびつな二本の角が生えていた事です。
それは我々が知っている龍の頭部にある様な角と言っても差し支えないでしょう。

未確認生物の骨が発見できたとミコビッチ教授は大変興奮したそうですが、不思議な事にこの骨、化石化していません。
と言う事は割と近世まで生きていた生物の骨と言う事になります。

この段階でいよいよ骨を回収する事になり、ダイバーを中心に着々と作業が進められましたが、ある日現場のすぐ近くの水中に巨大な生物の魚影が映し出されます。

最初はその影が何だったか解明出来ませんでしたが。三日目に再度現れた際に近接撮影に成功しています。
写真に写っている生物は体長が約10メートルもあり、やはり頭部に二本の角が生えていてまさに竜の様な生き物です。

この未確認生物はダイバーに特に興味を示す事はなくそのまま脇を通り過ぎて行ったようですが、その後キルギスドンと思しきこの生物が現れる事は二度とありませんでした。

キルギスドン

近接撮影されたキルギスドン

キルギスドン背面

後ろから撮ったキルギスドン

元々の目的は謎の生物の骨の回収です。
そのための機材とスケジューリングしかしてこなかった一行は、一度モスクワに戻って機会を伺う事にしました。

しかし、ここで顔をもたげてくるのが世界情勢です。
当時のソ連は非常に不安定な政治的局面を迎えていて、1991年には崩壊してしまいます。

このどさくさに紛れる様に、調査隊も解散、回収した骨も今では行方不明と言う事です。
勿体ないですね。

キルギスドンの正体

ソ連崩壊時にも何とかこの写真数枚だけはミコビッチ教授の手で海外に持ち込まれたようですが、ここから推測するにキルギスドンの正体は古代の巨大生物の生き残りと言うのが妥当でしょう。

恐竜とは又違いますが、当時の水棲型大型獣がそのまま人のあまり踏み込まないこの地で生息、生態系を築いて来たんだと思います。

一説には写真を見た別の専門家が「カナダのマニポゴに似ている」との見解も発表していますが、キルギスドンの未確認生物としての一番の特徴はそのヒレにあります。

4枚あるこのヒレはまるでプレシオサウルスにそっくりですね。
大体水棲型の未確認生物が最初に目撃されると、正体の推測はプレシオサウルスに固定される事が多いですが、最終的にそれを否定する一番の要因はヒレの数が4枚以下と言う所です。

しかし、キルギスドンは他の未確認生物と違いはっきりと4枚のヒレがある事が確認出来ます。

これは珍しい例ですね。
頭部こそ我々がイメージするプレシオサウルスとは違いますが、体躯は正にプレシオサウルスです。

ひょっとしたらキルギスドンはプレシオサウルに近しい古代生物なのかもしれません。
ニュアンス的にはシーラカンスの様に、大昔から地球上に存在している生物ではないかなと思っています。

湖底調査で発掘されたサカ族の遺物に恐竜?

この付近は太古から人の定住が確認されている場所でもありますが、最近の湖底調査でサカ族と言う大昔の民族の遺物が発見されています。

土器や青銅器など生活用品がメインですが、その中に馬具と思われる遺物に謎の生物があしらわれています。
両端に頭部を二つ配されたこの馬具に用いられている生物が翼竜ではないかと言うのです。

サカ族の馬具

湖底から出土した馬具

確かに異形の様式と言えると思います。
ひょっとしたらサカ族が栄えていた紀元前8世紀から紀元後5世紀の間にこの地にまだ翼竜が生きていたんでしょうか。

それともこの生物こそキルギスドンをモチーフにした物なんでしょうか。
イシク・クル湖の怪物と言われたキルギスドンは湖も含めてこれからの調査に期待できそうですね。

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首都圏在住既婚、webデザイナーを経てライター等で生活してます。
趣味は麻雀ですが、普段は主にダラダラしつつUMA系の本を読み漁ってますね。

当サイトは主に未確認生物をメインに、オカルトチックな物やオーパーツ、超古代文明等も随時更新しています。

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