天池に現れる怪物テンシ―
中国と北朝鮮の国境付近に存在する天池と言う湖があります。
これは政治的にも非常に微妙な位置にあり、カルデラ湖でもあるこの湖には昔から龍が住むと言われていました。
ご存じの通り西洋でドラゴンと呼ばれる生き物を表す際には竜の漢字を用います。
対して東洋では昔から龍の漢字を使用しますね。
元々中国が発祥とも言われている龍の伝説は、あらゆる文献に存在し今ではエンターテイメントの中でもその姿を見る事が出来ます。
天池のテンシ―もフォルムも含めて龍に大分近いと言えるでしょう。
頻発するテンシ―目撃談
湖に済む水棲型の未確認生物の中ではテンシ―は割と目撃される頻度が高いです。
一番古い記録は1903年まで遡りますが、それ以前も潜んでいたんでしょうか。
最近の研究で、昔の中国の怪物を集めた「山海経」と言う書物にテンシ―らしき怪物が出てきます。
これは「横幅獣」と言う名で登場しますが、一説によるとこれはテンシ―の事を指しているのではとの見方もあります。
仮にこれがテンシ―であれば、目撃談自体は大昔からあったと言う事になりますね。
近年でも目撃談は増える一方で、1960年代には吉林省の気象局のお役人が7,8匹のテンシ―を目撃したのを皮きりに、2003年には観光客10人を含めた人間が複数のテンシ―を目撃しています。
その他、下記に列挙すると分かっているだけでもこれだけあります。
- 2003年8月 全長3メートル以上のテンシ―をおよそ40人が目撃
- 2005年7月 発電所の作業員複数がテンシ―を目撃、頭部は牛ほどあったと報告
- 2006年6月 観光客10人程がテンシ―を目撃、写真撮影に成功
- 2007年8月 観光客100人前後が2匹のテンシ―を目撃
- 2007年9月 天池の中心付近にテンシ―が6匹出現、内1匹は親のようだった
これだけ目撃情報があって、中には100人前後の人間が同時に目撃している事例もあることからその存在はほぼ確定と言っても良いと思います。
この時点で分かっている特徴は、一見するとアザラシにも見える様な個体が多くその泳ぐスピードはモーターボート程あるみたいですね。
果たして魚類でしょうか、それとも哺乳類?まったく未知の生物?
目撃情報に共通しているのは夏場に集中していると言う事です。
逆に冬場に目撃される事はまったくと言っていいほど無く、この事から冬眠をするのではないかとも見られています。
テンシ―の正体に迫る
これだけ注目するポイントがある天池のテンシ―ですから、その正体に関しては沢山の説が飛び交っています。
現在出ている物として、古代のクジラ説、プレシオサウルス説、ニジマス説、熊説、アムール虎説、カワウソ説、ムラエノサウルス説、豹説があります。
これだけ正体の候補があがるのも珍しいですが、この地域は付近に沢山の自然資源と野生の動物が存在していると言う事でしょうか。
上記とは別に一時最有力候補として注目を集めた説が「水柱説」です。
これは、天池特有のマグマ活動に付随して湖底の泥を巻き込んだ水柱が発生する事が確認されているからですね。
水柱が大きければ遠目に見たら未確認生物に見えるのかもしれません。
しかし、目撃情報の中には明らかに生物の物と思われる動きもあったりするので今では水柱説は否定されつつあります。
ちなみに天池が存在する長白山(北朝鮮では白頭山)は休火山ではありますが、およそ300年前までは活火山でした。
噴火の頻度もそこそこ多かった山で、特に天池は生物が生存するには適さないと見られて来ました。
こうした過酷な環境を乗り切ったUMAが居ると言う事でしょうか。
奇妙な生物チャイナドラゴンがテンシ―か?
中国は遼寧省に歴史資料博物館があります。
この中の一角にチャイナドラゴンと呼ばれる謎の生物の写真が保管されていますが、吉林省とも隣接する遼寧省と言う事もあり、チャイナドラゴンがテンシ―では無いかと思われているようですね。
それを後押しする一番の理由はその形状です。
目撃情報と非常にマッチしたフォルムから、今ではこのチャイナドラゴンこそがテンシ―であるとの見方が強くなっていますが、懐疑派の人の意見としてはこの写真自体出所が不明と言う事ですね。
個人的に思うのは政治的にも国境付近にある天池、撮影時に軽い侵犯領域をして撮影されたんではないかと思います。
人目を忍んでテンシ―を撮影したのなら、その後具体的に日時と場所を明かせないのは当然です。国際問題になるからですね。
なので、この写真自体作り物等ではなく、自分は本物なんではないかと思いますね。
真偽は不明ですが、今回も下記に天池で撮影されたテンシ―の画像を貼っておきます。
他の水棲型未確認生物とは違い、頭部に大きな特徴があるのが見て取れます。
テンシ―は巣穴を持つ哺乳類か
こうして一通り書いてみましたが、テンシ―の具体的な正体は今だに分かっていません。
しかし、中国自体はその存在は公式に認めていて、後は正体判明に時間のみが必要と言った状況だと思います。
場所が場所だけに流石に米軍もテンシ―には関与していないようですが、結果的に絶滅寸前の種である可能性もあるので早目に発見、捕獲した方が良いのではと思ってしまいます。
上記の写真もそうですが、冬場に目撃されない事から冬眠しているんだと思われますね。
そうなると哺乳類が有力になりますが、いまだかつてこの様な生物は似ている物も居ない様な気がします。
噂ではこの写真二枚に写っている岩場付近にテンシ―の巣穴があると見られています。
もし巣穴が発見されればテンシ―の正体も白日のもとにさらされるのは間違いないでしょう。
アイキャッチ画像引用元:[超保存版]UMA完全ファイル 著者:飛鳥昭雄