魔術とも深い関わりがある謎の未確認生物
ヘルハウンドは主にイギリス全土で伝承に残る黒い大型の犬です。
多くの芸術作品や、昨今でもゲームの中に登場する等民間に深く根付いた感のある謎の生物ですね。
別名ブラックドッグとも呼ばれますが、不吉の象徴として認知されていたようですね。
ヘルハウンドが歴史に登場したのはいつか
歴史にその名を見ることが出来る最古の記録は14世紀に遡ります。
当時イギリスのデボン州の南部、ダートムーアと言う土地に現れて人を殺したと言う記録です。
具体的にどう殺したのか、噛み殺してしまったのか呪いにでもかけたのか詳細は不明ですが、公式な物だとすると何とも怖い話ですね。
その後はウィキペディアにも書いてありましたが、16世紀にもサフォーク州の教会に現れて二人を殺害したと言われています。
こうしてみると非常に凶暴な性格なのかもしれませんね。
興味深いのは、かの有名なウィリアム・シェイクスピアの作品の中にもその名を見ることが出来ます。
マクベスの中に登場する魔女が使役している使い魔としてヘルハウンドが登場するんですね。
この魔女の女王がヘカーテと言う名前ですが、古くはギリシャから来た夜の女王と言った感じでしょうか。
魔女信仰とも絡んでとにかく黒が似合う不吉の神様と言った側面が強いです。
イギリス全土で頻繁に出現するヘルハウンド
とにもかくにもイギリス中で出没したと言う記録が残っているヘルハウンドことブラッックドッグですが、中には誇張した情報であったり、普通の黒犬の誤認なんかもあると思います。
個人的には殆どの目撃証言がそう言った類の物ではないかなと思っていますが、冒頭で書いたような殺人をしたと言う記録に関しては何とも言えない状況です。
民間に広く知られた未確認生物ですから、様々な逸話も残っています。
当時の民間伝承では、最初にお墓に埋葬された人は否応なく天国に行けず墓守になるとの言い伝えがあり、新たに墓地を作った際には最初に黒犬を埋葬するのが習わしだったみたいですね。
そこから派生して、黒犬=何か魔に近しい存在と言う認識から始まったんだと思いますが、近年だと1972年にデボン州に出現した記録も残っています。
この時は火かき棒を投げつられたところフッと消えてしまったようですが、辺りには硫黄の様な匂いが立ち込めていたとの事です。
コナン・ドイルのシャーロックホームズシリーズに「ヴァスカビル家の猟犬」と言う犬を扱った推理作品がありますが、その中に登場するヘルハウンドは口元から青い炎を吹いています。
それが地獄の炎との説明もありましたが、実際にヘルハウンドは火を纏ったり吹いたりしながら現れるんでしょうか。
そして地獄の炎が硫黄の匂いだったら何だか現実感がハンパないと思ってしまいました。
ヘルハウンドの正体
とまあ、ここまで色々ヘルハウンドに関して書いてみましたが、未確認生物と言うよりは伝承に残る生物でしょうか。
日本で言う所の妖怪に近いのかもしれません。
ただ、ヘルハウンドに関しては目撃情報が古くから多くある事と、公式な記録として残っている事。
又、最近イギリスで話題のUMAエイリアンビッグキャットもパッと見大型の黒い犬に見えるのも個人的には何かつながりがあるのかなと思ってしまいました。