幻の文明の遺跡「シウダー・ブランカ(白い街)」発見か!

ホンジュラスの密林の奥に現地先住民の言葉で「シウダー・ブランカ(白い街)」と呼ばれる伝説の都の遺跡が発見されとのニュースがありました。
今回はそれに関しての詳細と記事を書いてみようと思います。

中南米の文明と言うと、マヤ文明やアステカ文明、インカ文明等が有名だと思いますが、今回の遺跡は地理的にはマヤ文明のカテゴリーに近くなるのでしょうか。
しかし、マヤ文明とは違うとはっきり判明しているようで、いずれにせよ過去に何も記録に残っていなかった遺跡のようです。

調査によるとおよそ1000年も前に栄えた文明の街の跡のようで、ピラミッドや土塁等明らかに人工物の形跡もありますが、最終的に打ち捨てられた街の遺物なども今回多数見つかっています。

大変珍しいのが今回の調査などで分かったこの遺跡、今まで盗掘など人の手に晒された形跡が一切無いと言う事ですね。
現在有名な過去の遺跡などでもその殆どが長い歴史の間に人の手が入ってしまっていますから、そういう意味でも今回の発表は後々注目に値する物になる気がします。

ピラミッド近辺には特徴的な数々の遺物

幻の遺跡

中でもピラミッドの付近に埋められた頭部のみを地中から出した数々の遺物が注目されています。
その数52体にも及ぶ石の彫像は、コンドルや蛇などの動物を象ったもの、儀式に活用する台座の様な物などがあり他にも地中に埋まっているのではないかと言う事です。
更にそれとは別で、墓もありそうだと言う事で今後調査が進むとより詳細が判明する材料が沢山出てきそうな感じです。

中には非常に精密に彫られた遺物もあるようで、高度な文明水準を持っている事が伺えますね。
その中にまるでヘルメットを被った人間と見間違うごとくジャガーと人間の融合した姿の彫像があるようです。
恐らくこれは部族の宗教的観念に準ずる霊能者的な人物の姿を象ったものでは無いかと。

アメリカ大陸の古代霊能者、シャーマン等にはトランス状態になった姿と様々な動物の神聖を授かったイメージが付いて回ります。
これもそう言った抽象的な像なのかもしれませんね。

文明の転機はスペイン征服時代?

ヨーロッパからスペインの征服者がアメリカ大陸に渡航した話はつとに有名ですが、どうやら現地の伝承では先住民達はこの際にシウダー・ブランカと呼ばれる聖地に身を隠したと言う伝承が残っています。
その他の名称としても現地の言葉で「カカオの実る所」と言う名称もありますが、日本風に言うと桃源郷のイメージでしょうか。
この聖地が今回の文明の遺跡を指している可能性は非常に高いですが、もしそうなら伝承が本物だったと言う事で謎フリークの胸を打ちます。

その存在自体は1920年頃に一度火が付き、探検に赴いた人もいたようです。
中でも有名なのはセオドア・モルデと言う人物で、当時の話を振り返るとこの遺跡を発見した可能性は非常に高いです。

ただこのセオドア・モルデ、盗掘を回避するために場所の詳細を秘密にしたまま自殺してしまいました。
ここで再度シウダー・ブランカは歴史の闇に葬られ事になってしまったんですね。

年月が経ち、近年になって二人の人物の指導の元本格的に調査が始まりましたが、やはり最先端技術を使うと効率よくこの遺跡の概要が判明した模様です。
特に、1.6キロに渡って川沿いが明らかに人工的構造をしていたりと、具体的な詳細も大分判明しました。

ブランカ

それを受けてより本格的な調査チームが結成され、米国とホンジュラス共同の元様々な分野の研究者、専門家が集まり更にメスが入っている段階です。
その過程で分かった事は、街と呼ばれる構造の遺跡も単一の物ではなく複数散在していること。
それらを全て合わせると都市どころの大きさではなく、非常に大規模な遺跡群となる事が確かです。

今後調査が進んで、歴史に新たなページが加わりそうな今回の大発見でした。
暫く動向を追ってみましょう。

Via:http://nationalgeographic.jp/nng/article/20150304/437917/

シウダーブランカ
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