ツタンカーメンの墓の隠し部屋は世紀の大発見になるか
世界が注目するツタンカーメン王の墳墓内に新たに二つの隠し部屋が有る事がほぼ確定したようです。
これは日本の技術者達を筆頭に行われたレーダー調査の結果と言う事も分かりました。
一説にはツタンカーメンの義理の母として伝説の美女と呼ばれた人物の墓が見つかっていない事から、場合によってはこの隠し部屋がそれに該当するのではと見られています。
この報道を受けて現在では考古学全体で大きな盛り上がりを見せています。
ツタンカーメンについての詳細
ツタンカーメンは紀元前14世紀頃の王と見られています。
古代エジプト第18王朝期のファラオとして君臨し、伝統的な太陽神信仰アメン=ラー信仰を再興させた人物でもあります。
非常に若年の王とも言われていて、没した際の年齢も非常に若い事から悲劇の王と言うイメージが付きまといます。
死後遺体は「王家の谷」に埋葬され、1922年にハワード・カーターらが発掘するまでは盗掘にも遭わずに、奇跡的に当時の状態を維持したままだった事も有名ですね。

その後発掘隊の主だったメンバーや出資者でもあったカーナヴォン卿が謎の死を遂げると言う事が相次ぎ、後に「ツタンカーメンの呪い」として世界中で有名になります。
実際に先陣を切って発掘にあたったカーターは無事だった事もあり、単なる偶然の一致説や、古代のカビを吸引したためと言った説が流布しました。
ツタンカーメン自体は生存時非常に虚弱な王様だったと言う事で、杖を常について歩行していたと見られています。
これは埋葬品の中に多数の杖が含まれており、その殆どは自際に使用されていた形跡がある事からも分かっています。
その死事態もミイラに大きな外傷があった事などから暗殺にあったのではないかと言われていますが、最近の研究ではこれらは死後付いたとする見解も強いようです。
ツタンカーメンの墓の謎

ツタンカーメンの墓に関しては秘密の部屋があると言う事自体は一昔まえから噂されていました。
本格的にそれらの調査が進められるようになったのが昨年の11月前後ですが、冒頭にも述べた通り主にレーダーを用いて探知する調査を行って来たようです。
日本時間で昨日17日に、エジプトのダマティ考古相が記者会見で新たに二つの隠し部屋が存在する事がほぼ確実になったとの見解を発表しました。
予想では絶世の美女とも言われた義母ネフェルティティが埋葬されているのではないか見られています。
元々発見されたツタンカーメンの埋葬品の殆どは、別の名前を削りその上に「ツタンカーメン」と彫りなおした痕跡が見られます。
あくまで仮説ですが、最初は年齢的にもネフェルティティの墓を準備していましたが、若くして王であるツタンカーメンの方が先に亡くなってしまい、急遽あてがったのではないかと見られています。

そうなると、やはり今回の隠し部屋の中には最初埋葬されるはずだったネフェルティテイのミイラがある可能性は高そうですね。
隠し部屋が見つかった物の、実際に壁を壊して内部を確認するのも骨が折れる作業の様です。
恐らく壁一面に壁画が刻まれていますから、それらも保護しつつ内部の調査を進めて行く必要があるからです。
早くも今月末には再度レーダーを使用した細かい調査が行われるとの事で、世紀の大発見はすぐそこかしれませんね。