人類史最古の神殿遺跡ギョベクリテペとは

ギョベクリテペ

定説を覆すと言われる話題のギョベクリテペ

ここ数年で一気に耳にする事が多くなったギョベクリテペ。
この遺跡は現在のトルコ南東部シャンルウルファに存在し、近くには文明発祥には欠かせない大河チグリス川とユーフラテス川が流れています。

ギョベクリテペの存在自体は今から60年ほど前から知られていたようですが、その後調査も進むと驚くべき事実が判明しました。
それは、今から1万1500年も前に建造された物と分かったからですね。

エジプトのピラミッドでも古い物で今から7000年前の建造とされていますから、それよりも更に倍ほども昔の建造物になります。

1万1500年と言う気が遠くなるほど長い年月を経て注目を集めているわけですが、そもそもその時代に建造物を建てる文化と技術があった事も驚きです。
一応歴史で習う最古の文明はギョベクリテペ付近になるメソポタミア文明と言う事になっていますが、調査が更に進むと教科書自体が書き換わる可能性が高いわけですね。

人類最古の遺跡

ギョベクリテペは神殿遺跡か

厳密に言うとギョベクリテペとは何か一つの建造物を指すわけではないようです。
神殿遺跡と見られていますが、どうやら付近一帯に幾つかの建造物が確認されていてそれらを総称してギョベクリテペと呼んでいる様ですね。

主に円形を中心に考えられたデザインはパッと見中世のヨーロッパの城を彷彿とさせる物がありますが、重さ平均50トンもの巨石を幾つも切り出し、加工し建築にあてています。

中心部分には二本の柱が立ち、その周りを円形の壁に覆われています。
この壁が城壁の様にも見えますが、特筆すべきは内部の巨石の殆どはT字型に切り出されている事です。

いずれにせよ当時から巨石を切り出す技術、人員は存在していた事になりますね。
更に柱の装飾として野生の動物たちが彫刻されています。

トルコ遺跡

牛やライオン、キツネにイノシシ等当時この辺りで生息していた野生動物をモチーフに、それこそ鮮やかに彫られています。
装飾の概念もある事から神殿、もしくは祭祀場として建立された可能性が高いわけです。

ギョベクリテペの謎

イメージ的には石で出来た槍を持って、穴を掘りそこに追いやった獲物を捕獲する人たちがここまで大規模な建造物を建てたと言う事です。
やはり最古の遺跡というだけあってそこには超古代文明の英知も勘繰ってしまうようなロマンがありますね。少なくとも私は色めき立ってしまいます。

大雑把な話ですが、人類は定住するまでに幾つか段階を踏むケースが多く、他の国でも狩りを中心に据えている事から先ずは優先的に獲物がいる地域に移動する生活を送っています。
その後農耕が出てくるわけですが、裏を返すとこの時代に神殿群を立てると言う事は付近で定住していた可能性がありますね。

ギョベクリテペ遺跡

しかし、ここで謎なのは定住後は見つかっていない事です。

遺跡はあっても付近に村落の後が発見されないと言うのは不思議ですね。
建造を終えてすぐに別の地に旅立ったのかと言うとそれも無理がある気がします。

少なくとも当時これだけの建造物を作るにはかなりの時間が必要になるわけで、その間に付近で生活していた痕跡があっても良いと思いますが。

一説には紀元前8000年前には既にこの神殿群は放棄されていたと言う研究結果もあり、立ててから2000年ほどで野晒しになったと言う事になります。
仮説ですが、狩りなどの普段の生活を行う上で、信仰の対象となる土着の神様を祀るため立てられた物の様ですね。

今の様にコンピューターも無ければ心のよりどころは信仰に向くのは理解できる気がします。

いずれにせよますます謎が深まるばかりです。

出土する人間をモチーフにした石像の謎

ギョベクリテペでは他にも人をモチーフにしたと思われる石像が幾つも出土しています。
日本で言う所の土偶みたいな物でしょうか。

ギョベクリテペ石像

しかし、その中には何故か意図的に頭部や口が無い物が含まれています。
これもギョベクリテペの謎の一つとされていますが、個人的に思うのは後の南米の様に元々「生贄信仰」が存在していたのではと思います。

初期は人身御供として人をささげていた物の代替品として、その後頭部や口の無い石像を作って配したのではないかと。
あくまで仮説ですが、生贄は頭部を切断したり死後口がきけない事から石像に盛り込んだんではないでしょうか。

興味深いのはこの人をモチーフにした石像の手にあたる彫刻、これはモアイを代表とする他の地域の石像と共通する部分が多く見られる様です。
ギョベクリテペを建造した民族がその後海を渡るなどして世界中に散っていったんでしょうか。それともただの偶然でしょうか。もしくは研究のミス?

ギョベクリテペを立てた民族の信仰のその後

噂によるとギョベクリテペを放棄したのと同じ年代の物と見られている遺跡、それも付近で出土した物の中にはギョベクリテペの進行を引き継いでいると思しき物も沢山あります。

これはネバル・コリ遺跡と呼ばれる物ですがその中の地下神殿の作りがギョベクリテペそっくりの様ですね。
一旦この地を離れた民族の末裔が作った物なんでしょうか。

こうして記事にしてみてもなかなかフワフワとして全体像がつかめないギョベクリテペですが、人類最古の遺跡と言う事で今後更に有名になるんではないでしょうか。

画像出典:http://science.nationalgeographic.com/http://cappadociapress.net/

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