ファフロツキーズ現象の解明に迫る
ファフロツキーズ現象とは世界各地で報告されている謎の気象現象です。
この現象が世界中で有名なのはその雨の内容物と言うか、実際に降ってくる物にありますね。
と言うのも、空から降ってくる物と言ったら「雨」「雹」「霰」等が代表的な物です。
しかしファフロツキーズ現象に関しては本来降らないだろうと言う物が落下してくるんですね。
代表的な所ではカエル、魚、血液なんかが挙げられますがこの他にも色々な物があるんです。
日本でも江戸時代に「和漢三才図会」に『あやかしの雨』として紹介されています。
世界的な事例でみると、1890年、イタリア カラブリア州では鳥の物と思われる大量の血液が降り注いだとあります。
1901年7月、アメリカ ミネソタ州では大量のヒキガエルが広範囲に渡って降ったと言う記録も残っています。
日本では更に時代が遡り884年、秋田城に無数の石鏃と呼ばれる矢じりが降ったと言われていますね。
いずれもそこに存在するのがおかしいと言えるオーパーツ的な物が降ってくると言う現象になります。
ファフロツキーズ現象の名付け親
アイヴァン・サンダーソンと言う「オーパーツ」と言う造語の生みの親がこの現象を名づけました。
「FAlls FROm The SKIES」と言う直訳すると「空からの落下物」をもじって頭文字繋げた造語ですね。
これが現在まで解明されていない謎の怪現象の概要です。
その特異性から様々なエンターテイメントでも取り上げられているので、聞いた事がある人も多いと思いますが。
個人的には週刊少年ジャンプで掲載された「地獄先生ぬ~べ~」の中で出て来た話が印象に残っています(笑)
ちなみにこの話しの中ではその原因は「天空の城ラピュタ」でしたが、このラピュタに関しても元々はジョナサン・スウィフトと言う作者が書いた話に出てくる伝説のお城です。
ガリバー旅行記の方が日本人には馴染みがあるかもしれません。
ではこのファフロツキーズ現象の原因は何なんでしょうか?
現在までに幾つか説は挙げられていますが、今の所解明したと言う話は出て来ていませんね。
下記で原因と思しきその仮説の幾つかを列記してみたいと思います。
犯人は鳥説
空からの落下物と言う事で、航空機が無かった昔は重要視された説です。
当時空を闊歩していたのは鳥類でしたから、それらが捕獲した餌などが落ちてくるのでは無いかと考えられていました。
しかし、血液や魚など全てが鳥類の餌と言う訳でも無く、直接の原因解明には直結しません。
竜巻原因説
一般的にファフロツキーズ現象の一番の有力説がこれです。
遠方で発生した竜巻が地表の物体を巻き上げ、時間差で別の地に落ちてくると言う物です。
確かに、こうして文章で見ると可能性は高そうですね。
血液にしてもその突風で大気中の生物が傷つけられた事に寄る物かもしれません。
しかし、この説の唯一の欠点は降る物が一様に統一されている事の解明が成されていない事です。
つまり竜巻であれば特定の生物や物のみまとまって降ってくるのでは無く、その他軽い物から少し大きい物まで一緒に降って来ても良いはずです。
地上の池の生物を巻き上げたのなら沢山の種類の魚やカエルが同時に降って来ない事の解明にならないと言う事ですね。
悪戯説
未確認生物やオーパーツに関して必ず首を出してくるのがこの悪戯説です。
ファフロツキーズ現象もご多分に漏れず、過去の事例の幾つかは実際に悪戯かもしれません。
では大昔まだ飛行機などが存在しなかった時代の原因もはたしてこれかと言うと難しい物がありますね。
トータルの幾つかは悪戯かもしれなくても、直接の原因解明には繫がりません。
飛行機原因説
近年飛行機の貨物などから特定の物が落下したと言う記録は無くはないです。
全てこれが原因とはなりませんが、自由に人間が空を飛行する手段を持った今、何件かは関係している物もあるかもしれませんね。
ですが上記と同じくこれで全てが解決とはならない説です。
ファフロツキーズ現象の謎が解明される日は来るか?
こうして見るとますます謎が深まる現象ですね。
分かっているのは空から降ってくると言う事、その落下物が本来ありえない物だと言う事、原因は不明と言う事になります。
個人的に思うのは、ファフロツキーズ現象はこれら幾つもの説の複合体では無いかと言う事です。
主に昔に起きた際の原因は竜巻や鳥類の物で、近年の物は飛行機も関係しているかもしれません。
中には人の錯覚や、報告自体が人の捏造、いわゆる悪戯の可能性も否定できません。
世界各地で報告されている事と、日時の予測が付かない事から情報の整理にハードルがあるのも原因究明を渋らせている要因だと思います。
一見するとシンプルな怪奇現象に思えますが、その解明にはまだまだ時間を要しそうですね。