THIS MANと呼ばれた男が夢の中に現われる
オカルトネタになります。
今回はTHIS MANと呼ばれた謎の男の正体に関してですね。
このTHIS MAN、見てくれは記事内のアイキャッチ画像の男です。
少し毛髪が薄く、眉毛は濃いですが目鼻立ちはハッキリし、活発そうな印象です。
THIS MANを語る上で一番重要な事は、場所も時間もバラバラな不特定多数の人の夢の中に現われたと言う所になります。
対象者は世界中夢に現れる謎の男とは
この謎の男が有名になった経緯は以下の物です。
時は2006年、とある女性が精神科医にかかりました。
相談内容は「夢の中に不気味な男がよくあらわれる」と言う物だったんです。
精神科の医師と相談して話を進めて行く過程で、上記のモンタージュ写真も作られたみたいですね。
ここからが怖いのですが、その後しばらくすると別の男性が同じ精神科を訪れます。
理由は「夢の中に男が出てくる」と言う物だったんです。
試しに以前の女性とのカウンセリングの中で作成したモンタージュ写真を見せた所、驚く事に夢の中に出てくる男は同一人物だった事が判明しました。
その後インターネットを通じてこの事件を報告した所、世界中から反応があったようです。
アメリカだけにとどまらずスペイン、イギリス、ブラジル、中国、日本など等。
皆一様に「自分の夢の中にもこの男が出てくる」と言う事だったんですね。
夢の中で男が取る行動とは
では夢の中でTHIS MANが何をしていたかと言うと様々です。
アドバイスをしてくれたと言う人も居れば追い掛け回されたと言う人もいます。
中にはサンタクロースの格好をしていたとか、パン一だったなんて物もありました。
実際遠く離れた人種も違う人たちの間で、夢の中に同じ見知らぬ男が登場するなんて事がありえるんでしょうか。
この頃から正式に”THIS MAN“と名付けられ有名になりました。
体験した人の話をまとめてみると殆どの人は良い印象を持っていない事も特徴です。
要は怖い思いをさせられた等の恐怖の対象となってたんです。
都市伝説?オカルト?THIS MANの正体とは
この謎の男の正体は一体なんなんでしょうか。
ネタバレすると、答えはただの流言飛語でした。
元々THIS MANと言う男が沢山の人の夢の中に出て来たと言う事自体嘘だったんですね!
これは、後年明らかになった事ですが、そもそも担当した精神科医も架空のものなら最初にそこを訪れた女性も存在しません。
全ては最初から綿密に計算されたある実験プロジェクトの一環だったんです。
ネットを通じて情報はどの程度拡散するか
現在判明しているTHIS MANプロジェクトの制作者はイタリアのアンドレア・ナテッラ氏です。
かれはイタリアで広告会社を経営し、今でいうバイラルマーケティングを駆使して広告のブランディングを高める手法を得意とした人だったんです。
分からないと言う人のために簡単に説明しますと、バイラルとは「ウィルス」と言う意味があり、ネット上で細菌が繁殖するかの様に情報が拡散して行く様を表しています。
昨年ぐらいまで日本でも流行ったFacebookやツイッター上で多くシェアされる動画や画像、それを掲載している大元のメディアの来訪者が増える手法をバイラルと言うんですが、これの先駆けがTHIS MANと言えるでしょう。
実際には存在しない男を作り上げ、しかもそれが沢山の人の夢の中に出てくると言うオカルトテイストを意図的に盛り込むと、その情報はネットを介してどの程度拡散するかと言う実験だったんですね。
結果的にTHIS MANのサイトは沢山のアクセスを集める事に成功しました。
このネットを使用した宣伝手法は大成功だったと言えるでしょう。
その後この謎の男の話のみが一人歩きし、今日では沢山の人が知っている物となりました。
THIS MANはとある一人の社長が思いついた悪戯心もあり、実験でもあり架空の産物だったんです。
その他にもこの夢の男にまつわる逸話が沢山
ネタバレすると何てことない話だと思いますが、途中から枝分かれしてTHIS MANは様々な逸話を多く生む事になります。
「アメリカ軍が特殊兵器で夢の中に出てくるようにした」とか、「宇宙人が人体実験のためにやっている」と言う様な物ですね。
基本的にオカルトテイストな物が多いですが、これは根本の一度に複数の人の夢の中で登場すると言う神秘的な部分があったからこそ余計にフィーチャーされたんではないでしょうか。
未確認生物もUFOもその殆どは誤認だったり尾ひれが付いた物だったりします。
中には本物と思しき物も多数存在しますが、思った以上に人間の想像力の豊かさや伝達力はあると言う事でしょうか。