戦争の最中に起きた奇跡とは
時は第一次世界大戦の頃、ベルギーのモンスという場所で起きた超常現象をモンスの天使事件と呼びます。
日時は1914年8月23日、この場所でドイツ軍とイギリス軍がばったり遭遇した際に起きたと言われています。
当時のドイツ軍は破竹の勢いで戦果を挙げ、勢いそのままに侵攻を続けます。
モンスはイギリスとフランスの連合軍が守備を固めていましたが、丸ごとドイツ軍は包囲する形を取ります。
情勢としては連合軍が圧倒的に不利という状況だったんですね。
戦場に舞い降りた三人の天使
ドイツ軍が総攻撃を開始したと同時に、天空に奇妙な光が出現したと言います。
そのまま光は形作るかの様に動き、暫くするとそれは人の形になっていきました。
更にしばしの時間その三人の光は天空を舞っていたとも言います。
よくよく見てみると、その三人は黄金の法衣をまとい内一人は背中に大きな羽があったと言います。
それを目撃した連合軍の兵士たちは口々に「天使だ」「天使が現れた」と叫んだと伝わっていますね。
それに奮起した連合軍は、この苦境を跳ね返し見事戦争に勝利しました。
と、ここまでならよくある宗教の教義で済んでしまいそうですが、モンスの天使事件が今も語り継がれている要因の一つに、敵国のドイツ軍の兵士も目撃したという記録が残っている事なんですね。
これだけにとどまらず、後々調べてみるとその時戦場では様々な奇跡が起きていたと言います。
最前線で戦いに参加した天使たち
この奇跡が起きたとされる時間には、戦場の至る所で特定の超常現象と思しき現象が発生しています。
ある者は天使が光のカーテンを出現させてドイツ軍の砲撃から連合軍を守ったとか、またある者は数千人の天使の軍団が最前線に集結したとも述べています。
実際この瞬間はドイツ軍の兵士は皆硬直したと言う記録も残されていて、彼ら的には戦場に天使が現れて敵国に味方したとなると驚愕するのも無理はなさそうですね。
他にも「聖ジョージが弓部隊を引き連れてドイツ軍を攻撃した」とか、「聖母マリア様が現れ負傷兵を治療した」と言う記録もあります。
登場する細かいディティールは主にキリスト教の中に登場する物が多いです。
しかし、このモンスの天使事件がここまで有名になった背景には近代の戦争で起こった事と言うことですね。
それこそ紀元前の聖書の中の記述とは訳が違います。この事から現代に起こった奇跡として今日まで語り継がれて来ました。
天使の姿をとらえた写真が実在する
そして、モンスの天使事件が再度注目を集める事となったのは、2000年になってその時の写真が発見された事によります。
イギリスの超常現象研究家のダニー・サリバン氏が、ウェールズ州モンマウスに存在するボニータ骨董品店で当時に関する大量の資料を見つけました。
主な内容は第一次世界大戦そのものに関する物でしたが、中に光輝く天使の姿を収めた件の写真があったようですね。
もちろん当時の写真技術はモノクロですから、色味は極端に少ないですがそれでも何かが神々しく光っているのは確認出来ます。
この情報により瞬く間に世界中のキリスト教徒は色めき、映画化の話も進んだと言われています。
残念ながらこちらの法は頓挫してしまったようですが、当時の貴重な資料として今でも大切に保管されていると言います。
こうした神秘的な超常現象は世界中で起こっていますが、中でも一際異彩を放つのがこのモンスの天使事件なんですね。
[当記事の著作権はhttps://chahoo.jp/に帰属します]2016/07/13当記事の無断転載は禁止しています。