個人的に思うのはここ10年位で大分世の中のオーパーツと言われた超古代の遺物もその謎が解かれてきました。
やはり答えを知りたいからなるほどと思いますが、ロマンが無くなるので寂しい気持ちにもなります。
今回書く黄金ジェットは、そんなオーパーツの中でも異彩を放っています。
黄金スペースシャトルは古代の飛行機模型?
黄金スペースシャトル(黄金のジェットとも言う)は、コロンビアで見つかった物です。
基本的に太古の遺跡跡から見つかる事が多いですが、その起源としては紀元前600年前後と言う人もいれば、もっと古いプレインカ文明の時の物だとする説もあります。
大きさは手の平に収まるぐらいの物ですが、元々はペンダントだったと言う見方が強いです。
最初に鑑定したのはアイヴァン・サンダーソンと言う動物学者でしたが、何故動物学者に見せたかと言うと、こう言った古い文明の遺物は動物を象った物が多かったからなんですね。
今と違いテレビも無ければネットも無い時代。もっと身の回りの物に畏敬の念を込めて信仰の対象にした結果偶像崇拝する際は動物がモデルになる事が多かったんです。
その後黄金スペースシャトルは航空力学に明るい人に見せた所「空を飛ぶには非常に理にかなった形状」との答えが返ってきました。
その時点で、このオーパーツは古代に空飛ぶ飛行機的な物があったのでは?と言う事で有名になりましたが、その正体は本当に飛行機だったんでしょうか。
黄金スペースシャトルの正体は?
実は黄金スペースシャトルは複数存在します。
昔から書籍で紹介されてきた物はその中でも一番航空力学に沿った物が出ていると言う事は覚えておいてください。
つまり、同じ遺跡で見つかった他の黄金スペースシャトルには、垂直尾翼が無い物や翼のバランスが大きい物、中にはちゃんと目が付いている物があります。
基本的には生物的な模様が彫りこまれている物も多数あり、基本的に魚や鳥をモデルにした物である事が伺えます。
仮に鳥をモデルに忠実に制作された物であったなら、航空力学的に理にかなっていてもおかしくはないですが、最近の調査ではモデルになった生物はプレコでは無いかと言う説が強いです。
プレコとは、南米に生息するナマズの一種ですが、見た目も結構派手なため、工芸品のモデルにするには持って来いの逸材です。
もちろんこれはあくまで説ですので、黄金スペースシャトルの正体が確定と言うわけでは無いですが、非常に有力な意見ですね。
そして、更にこのオーパーツを神秘的な物に仕立て上げているのが近くにナスカの地上絵がある事ですね。
地上絵自体非常にオーパーツとしては有名ですから、超古代文明の遺物と言う見方をしたくなるのも当然です。
調査では地上絵とも制作された年代が近い事もあり、余計に黄金スペースシャトルは古代の文明では空を飛ぶ乗り物があったと言う認識が生まれてしまったのかもしれませんね。
個人的に面白いなと思ったのは、未確認生物と違って目の前に存在している物ですから、様々な調査の仕方が出来ると言う事です。
黄金スペースシャトルに関しては、逆転の発想でこの模型を元に実際に模型飛行機を作って飛ばした事もあるようです。
結果は、すんなりと空を飛びました。
けど、だからと言ってこのオーパーツが本当に太古に空飛ぶ飛行機があったと言う実証にはならないと言う事です。
たまたま航空力学に沿った形状であるが、そのまま超古代文明の証明にはならないと言う事ですね。
非常にロマンがそがれる瞬間でもありますが、まだまだ更なる調査を期待して待ってみましょう。