「縄文時代の遮光器土偶が宇宙人を模して作られた」という説を聞いたことはありますか?
古代の遺物と宇宙の結びつきに関する考察は、歴史と想像力が交差する興味深いテーマです。
このミステリアスな考察について触れてみましょう。
土偶のモチーフは何?
先史時代に作られた素焼きの人形である縄文土偶は、独自の美しさと神秘性を持っています。
これらの土偶は、当時の人々の生活や信仰を伝える重要な遺物であり、女性や動物の姿を模したものなどが多くあります。
しかし近年になり、一部の縄文土偶が宇宙人の姿を模しているという、興味深い説が浮上しています。
青森県亀ヶ岡遺跡の遮光器土偶
遮光器土偶(青森県つがる市木造亀ヶ岡出土)
青森県亀ヶ岡遺跡から出土した遮光器土偶は、頭部の形状や身体の特徴が、宇宙服を着た宇宙飛行士に見えると言われています。
また、ヘルメットのような形状や眼窩の位置が奇妙に見えることから、宇宙人を表しているのではないかとの仮説が立てられました。
「遮光器」とは北方民族のイヌイットなどが雪の反射から目を守るための器具で、大きく表現された目が似ていることからその名がつけられました。
この土偶は縄文晩期(3000年前頃)に作られたもので、重要文化財として東京国立博物館に所蔵されています。
興味深い考察
遮光器土偶が宇宙人を模しているという説を唱える人々は、古代人が宇宙人と交流していたのではないかと考察しています。さらには、現代の宇宙飛行と関連するものであるとの考えも主張しています。
もしかしたら映画「E.T.」のように、異星人との友情が築かれていたかもしれない…なんて想像するだけでわくわくしてしまいますね。
もちろん、遮光器土偶が単なる芸術作品や宗教的な象徴であると主張する専門家もいます。
また、時代背景や文化の違いを考えると、宇宙飛行士を描いたものとして解釈するのは無理があるとの指摘もあります。
まとめ
縄文時代の遮光器土偶には、宇宙人を想像させるような特徴があります。
これを古代人と宇宙人の交流の痕跡ではないかとする説は、古代の芸術と宇宙への飽くなき探究心の融合とも言える興味深い仮説です。
言葉を発することのない古代の遺物たち。
その神秘性と背後に広がるストーリーは、私たちの好奇心をくすぐり、新たな視点と冒険を提供してくれることでしょう。
【おまけ】遮光器土偶のしゃこちゃん
青森県のJR五能線には、外壁に迫力満点の巨大土偶が鎮座する木造駅があります。
この土偶は、亀ヶ岡石器時代遺跡から出土した遮光器土偶をモチーフにしていて、しゃこちゃんという愛称で呼ばれています。
目を点滅させる「いらっしゃいビーム」で電車の発着をお知らせしてくれるそうです。
この駅舎は、特徴ある駅として”東北の駅百選”にも選ばれています。
ユニークな巨大土偶に遭遇してみたい方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。