楕円軌道を公転している火星が地球に再接近すると約6000万kmにまで近付く火星ですが、宇宙について研究をしている専門家たちによると、火星と地球はよく似ているといわれています。
そんな火星では近年、かつて私たち人類と同じように生命が存在し、文明を築いていたであろう痕跡がいくつか発見されてきているのです。
しかし、私たちが知っている火星は砂や岩ばかりでとても生命が存在しているとは思えません。その昔火星に生命が存在していたとしたら、一体どこへ消えてしまったのでしょうか?
今回はかつて火星に生命が存在していた痕跡と、その生命が滅亡してしまった謎について探求していきたいと思います。
火星という惑星についておさらい
火星は地球より1つ外側を公転している太陽系の惑星で、その大きさは地球よりも小さく、直径は地球の1/2、月の2倍あります。
火星の地表はほとんどが岩石でできていて、火星が赤く見えるのはそこに酸化鉄が多く含まれているからです。
地球に近い惑星としてこれまで50近い火星探索ミッションが行われてきて、成功したミッションからは多くの写真などが地球へ送られてきています。
その多くの写真の中に、明らかに人工物と思われる構造物や人の顔のような形をしたものが発見されたことから、火星にはかつて文明が栄えていたのでは?と研究されるようになりました。
火星にかつて水が存在していたという痕跡
先ほどもご紹介したように、現在の火星の地表はほとんどが岩や砂で覆われている乾いた土地ですが、専門家たちの調査によると火星にはかつて海が存在していたというのです。
現在の火星の平均温度は約-70℃ととても寒冷で、大気圧も約0.007気圧と非常に薄いので、液体の状態の水が存在するにはとても厳しい環境となっています。
しかし地表の観測が進むにつれ、かつて液体の状態の水が流れたであろうとされる痕跡のバレーネットワークといわれる特徴のある地形がいたるところで見つかってきていて、かつての火星には液体状の水が存在していて、火星の約半分には海があり、気候も温暖であったことが確実視されているのです。
火星の水はどこへ消えた?
火星にかつて液体状の水や海が存在していたとすると、気候も温暖で気圧も安定していたと考えられます。
しかしなぜ水は忽然と姿を消してしまったのでしょうか?
隕石の衝突説や地下に吸い込まれてしまった説などいろいろありますが、一番有力視されているのが、核エネルギーを使用したことによって水が消滅したという説です。
ある学者の論文によると、火星の大気中にはキセノン129という自然界ではそのまま発生することがない同位体が多く含まれているといいます。
また、核兵器の燃料として使われるウラン235の放射線量が多い地域が2か所確認されていて、その場所は何者かによって作られたと思われる人工物が確認された場所と一致するのです。
このことから考えられるのは、やはり火星にかつて存在していた水は核兵器などの使用によって消滅してしまった可能性が高いということになります。
火星の超古代文明は核によって滅びた?
これまで説明してきたことなどを踏まえてある学者が導き出した答えは、やはり火星にはかつて地球かそれ以上の文明が栄えていましたが、何らかの原因で戦争が勃発、その時多くの核兵器が使用されたことによって文明は崩壊し、豊かだった自然や水なども消滅してしまったというのです。
研究科たちによると、かつての火星には現在の人類よりも進んだ文明を持っていましたが、その高度な文明を制御しきれなくなったという見解もあります。
火星の海が北半球だけにかたよっているのもその進んだ文明の力によって、都合の良いように操作された可能性もあるそうです。
まとめ
かつての火星にどんな文明が栄えていて、そこで何が起こったのか?
その決定的な証拠をつかめるにはまだ時間が掛かりそうですが、古代の火星で何らかの悲劇が起こっていたことは間違いなさそうです。
今私たちが住んでいるこの地球もこのまま文明が進んでいき、対立している国々で起きている戦争が激化していくと、火星と同じ運命をたどる可能性もあります。
最近の世界情勢を見てみると、そうなる日も遠くはないかもしれません。