大阪泉佐野市にある犬鳴山は、大阪屈指の心霊スポットとして知られています。特に”出る”ともっぱら噂になっているのが、犬鳴トンネルです。
犬鳴トンネルにまつわる幽霊話は数多く、心霊現象も度々報告されています。
では犬鳴トンネルで怒る心霊現象には、どういった物があるのでしょうか。犬鳴トンネルに出る、幽霊の正体についても探っていきます。
犬鳴山トンネルがある場所は？
関西国際空港から見て、東に位置する犬鳴山。犬鳴山に入って参道を通ると見えてくるのが、最強の呼び声が高い犬鳴山トンネルです。
周辺に街灯もなければ住宅もなく、あるのは鬱蒼とした森林のみ。日が落ちるとあたりは真っ暗な状態になります。道幅は狭く、車一台がようやく通れるほど。山に入り3kmほど進んだ場所に、犬鳴山トンネルがあります。
トンネルの全長は200mと短いものの、途中でカーブがあるので出口は見えません。トンネルの至る所には、落書きがされています。トンネル内には電灯があるものの、申し訳程度にしかなりません。
犬鳴山トンネルに出る有名な幽霊話
犬鳴山トンネルで囁かれている、有名な心霊話は主に3つ。
- トンネル走行中にバックミラーを見てはいけない。
- トンネルに入り振り向くと、いるはずのない少女の霊が見える。
- トンネル入口で女性から「車に乗せて欲しい」と頼まれる。
特に注目したいのは、いるはずのない少女の霊です。少女の霊は、トンネル以外にも近くの採石場でも目撃されていました。
ある日のこと、犬鳴山近くにある採石場付近で車を走らせると、1人の女の子に遭遇します。夜遅い時間帯だったため、女の子を車に乗せて家まで送ることにしました。
女の子は隣町の熊取町から、犬鳴山にやって来たそうです。そして「私はお父さんの友達に殺された」と告げると、女の子は車から姿を消しました。女の子の姿が見えなくなり、近くの警察署へ通報したと言います。
犬鳴山に出る女の子の正体は行方不明の女の子か？
女の子の正体とされるのが、2003年に行方不明になった当時小学4年生だった女児と言われています。行方不明事件はテレビでも大々的に報道され、警察も付近を大々的に捜索しました。しかし手がかりは一向につかめず、事件は未解決のままです。
ただ女の子の正体が行方不明女児だとすると、矛盾が出てきます。そもそも真夜中に1人うろついていたとはいえ、安易に女の子を車に乗せるものでしょうか。対応方法は人それぞれでしょうが、まずは警察に通報する筈です。
女の子の正体についてはハッキリしていないものの、行方不明女児と決めつけるには、判断材料が弱すぎます。しかも犬鳴山に関する心霊話は、女の子だけではないのです。
Youtuberが経験した犬鳴山トンネルの怪奇現象
犬鳴山の噂を聞きつけて、Youtuberも肝試しに訪れています。動画に映っていたのは、説明がつかない不可思議な現象でした。
Youtuberが車で犬鳴山トンネルに訪れると、サイドミラーに人影が。トンネル付近は、Youtuber以外誰1人としていません。さらに動画内には人の声が収録されています。
極めつけは、誰も乗っていないはずの車のライトが光っていたことです。誰かが乗車していない限り、車のライトは光りません。では誰が、車の中にいたのでしょうか？真相は分からないままです。
犬鳴山は超強力なパワースポットだった
犬鳴山は神聖な場所であり、心霊スポットとは最も縁遠い場所です。いわば超強力な、パワースポットになります。修験道の修行場として知られており、全国各地から修行のために訪れる人が多い場所です。
犬鳴山は、西暦660年に役行者（えんのぎょうしゃ）によって開山されました。役行者は、修験道の祖と呼ばれる人物です。実在していたことは確認されているものの、どういった人物だったのかは明らかになっていません。
役行者が犬鳴山を開山すると、倶利伽羅大龍不動明王（くりからだいりゅうふどうみょうおう）が出現しました。倶利伽羅大龍不動明王を本尊とし、犬鳴山は聖なる山として開かれたのです。
なお不動明王像は、犬鳴山にある七宝瀧寺に祀られています。大変迫力のあるお姿をされており、一目見るだけでも圧倒されます。
犬鳴山に出る幽霊の正体は怒り
犬鳴山に出る幽霊の正体は、怒りを持った魂です。
犬鳴山は超強力なパワースポットになります。本来は簡単に踏み入れることが出来ない、神聖な場所です。面白半分で訪れて良い場所ではありません。祀られている不動明王に敬意を示さず、辺りを荒らすだけの人達に怒りを覚えるのは当然でしょう。
今は幽霊の目撃だけで済んでいますが、ヒートアップすればもっと恐ろしい出来事が待ち受けています。