40代以上の地元民なら、知らない人はいない心霊スポット「リバーサイド病院」。大阪府堺市にかつて存在していた病院でしたが、2001年頃に取り壊されてしまい跡形も残っていません。
90年代は知る人ぞ知る心霊スポットとなり、肝試しに訪れる人も多く見られました。肝試し参加者の中には、恐ろしい経験をした人もいます。
では、リバーサイド病院に住まう幽霊の正体は何でしょうか？調査を進めると、幽霊以上に恐ろしい事実が見えてきました。
場所は不明？リバーサイド病院がかつて存在していた場所は？
リバーサイド病院がかつて存在していた場所がどこにあるのか、ハッキリ分かっていません。
病院があったとされる住所はネットで公表されているものの、見事にバラバラです。場所すらもわからない、ある意味本当の意味で「心霊病院」と言えます。
ただ有力情報として挙げられているのが、大阪府堺市松屋大和川通です。病院の建物は、名村造船所の社員寮を流用したものになります。社員寮を流用した話が事実なら、松屋大和川通で間違いはないでしょう。
繰り返すようですが、リバーサイド病院は取り壊されており現在は跡形も残っていません。現地に訪れても、広い空き地があるだけ。あとは戸建ての家が数件並んでいるぐらいです。
リバーサイド病院で起こる心霊現象
リバーサイド病院は既に解体され、今は更地となっています。しかし病院がない今も、知る人ぞ知る心霊スポットとして語り継がれています。
- 廃病院内に、子供を抱いた女性の霊が出る。
- 肝試しに行った人が、帰りに事故にあって大怪我をしてしまった。
- 病院にあるカルテを持ち帰ると、取り憑かれてしまう。
- 廃病院で男女カップルの幽霊を目撃。
- 廃病院の霊に引っ張られそうになった。
いずれもリバーサイド病院が廃病院になってから、起きた出来事です。病院が運営されていた頃の話は、全く聞きません。
強引にこじつけるのなら、リバーサイド病院の入院患者が、通行人に石を投げつけていたぐらいです。
幽霊の正体は悪徳経営の犠牲者か？噂の真相は？
リバーサイド病院に出没していた幽霊の正体は、悪徳病院経営の犠牲者と言われています。病院内で繰り広げられたのは、幽霊以上に恐ろしい経営実態です。
入院患者に対して治療らしい治療はせず、お金を巻き上げていました。さらに患者の体を使って人体実験をおこなっていた話もあります。
人として扱われないまま命を落とされたのなら、成仏をしたくても出来ません。病院に居座り、肝試しに訪れた人を脅かしたくもなるでしょう。
治療をせずにお金だけを巻き上げていたとしたら、完全な詐欺です。患者や家族が黙っているはずはありません。人体実験の話が事実であれば、警察や自治体も動き出すはずです。警察やマスコミも、動くでしょう。
しかしリバーサイド病院にまつわるニュースは、一切出てきません。逆に「良い病院だった」という話もあるほど。
悪徳病院の噂の元！実在した史上最低最悪の悪徳病院
リバーサイド病院の悪評が立った理由は、大和川病院です。1993年の患者暴行死事件をきっかけに、極悪経営が明らかになりました。
暴行事件は93年以前にもおこなわれていたものの、全て握りつぶされています。経営実態もメチャクチャで、医療資格を持たない人が医療行為に手を染めていたという話も。後に経営者は逮捕されたものの、懲役3年というあまりにも軽い罪で済んでしまいました。
なお、大和川病院があったのは、大阪府東部に位置する柏原市です。リバーサイド病院とは、一切関係ありません。
リバーサイド病院に出没する幽霊の本当の正体は？
リバーサイド病院に出没する幽霊の正体は、下記2点が考えられます。
- 病院で亡くなられた患者の霊
- 浮遊霊
病院である以上、人の生死は避けて通れません。どんなに優秀な医師や看護師が治療にあたっていても、命の終わりを回避するのは不可能です。病院で亡くなられた患者の霊がそのまま居座っても、何ら不思議ではないでしょう。
また心霊スポットに住まう幽霊の多くは、静かに過ごせる場所を探しています。理想としているのは、人があまり近寄らず水場が近い場所。
大和川沿いにあるリバーサイド病院は、幽霊から見れば理想郷です。
そんな中で「肝試し」と称し勝手に上がり込まれたら、たまったものではありません。ゆっくりくつろいでいた幽霊にとっては、かなり迷惑な話です。
リバーサイド病院で発生する怪奇現象は、そんな迷惑な人達を追い出そうとしている幽霊が引き起こしたものになります。
恐ろしいのは幽霊よりも…
リバーサイド病院にまつわる恐ろしい話。元になったのは、生きている人間がおこなった過ちでした。
幽霊には何の罪もありません。最高の除霊方法は、他の人を傷つけずルールを守る行動と言えます。