『ストレンジャー・シングス』の元ネタ?モントーク計画とは

最終更新日 3か月 ago by OKAYAMA

1. モントーク空軍基地にまつわる噂

写真:モントーク計画の噂があるモントーク空軍基地

【写真】モントーク空軍基地(引用:Wikipedia

アメリカ・ニューヨーク州のロングアイランド最東端に位置するモントーク空軍基地。第二次世界大戦中には対潜水艦レーダー施設として機能していたこの施設は、1970年代後半に閉鎖された後、突如として数々の都市伝説の舞台となりました。

特に1980年代以降、複数の人物がこの基地で行われていた“極秘実験”について証言し始めました。彼らの話によれば、モントーク基地は単なる軍事施設ではなく、「人間の精神操作」や「時空移動」に関する非公開の研究が行われていたというのです。

荒廃したレーダー塔を残すその姿は、今なお“何かがあった”という印象を残し、好奇心を誘ってやみません。

2. フィラデルフィア実験とのつながり

フィラデルフィア実験の舞台となった駆逐艦エルドリッジ

【写真】駆逐艦エルドリッジ(引用:Wikipedia

このモントーク計画の発端として語られるのが、1943年に行われたとされる“フィラデルフィア実験”です。

エルドリッジ号という軍艦を使い、レーダーから船体を隠すステルス実験が行われたものの、結果的に船が突然姿を消し、瞬間移動した――という逸話が残されています。

このフィラデルフィア実験に関わった科学者たちが、その後ニューヨークのブルックヘブン国立研究所、そしてモントーク基地へと移動し、量子物理や時空理論の応用実験を引き継いだというのが、モントーク計画の大まかな流れとされています。

つまり、モントーク計画は一種の“延長線上”にあるとされ、海軍と空軍が関与する超極秘プロジェクトだったという主張がなされているのです。

3. 何が行われていたのか?証言者たちの話

モントーク計画を語るうえで欠かせない人物が、プレストン・B・ニコルズという人物です。

彼は「自身が実際に基地で研究に従事していた」と主張し、1982年に出版した著書『モントーク・プロジェクト』にて、その全貌を暴露しました。

彼の証言によれば、モントークでは以下のような実験が行われていたといいます。

  1. 思考を電磁波に変換する装置によるテレパシー通信
  2. 被験者に対する精神操作実験
  3. 空間を歪ませ、未来や過去へ送る“時間トンネル”の生成
  4. 異次元へのアクセスを目的としたポータル生成

そしてこれらの実験には、“少年たち”が多数利用されていたとも語られています。彼らの多くはストリートチルドレンなど身元不明の子どもで、記録にも残らず、その後の消息は不明のままだといいます。

4. ダンカン・キャメロンの異常能力と時間崩壊

モントークの証言者の中で、もう一人重要なのがダンカン・キャメロンという人物です。

彼は、フィラデルフィア実験に巻き込まれたとされるキャメロン兄弟の一人であり、兄であるエドワード・キャメロンと共に、時空間の異常に巻き込まれた存在とされています。

その後、ダンカンはモントーク基地の精神操作実験の主対象となり、計画の中でも特異な役割を果たすことになりました。

彼の証言によれば、「プレストン・ニコルズが開発した装置によって、自分の思考を現実化する能力を与えられた」といいます。

そしてある実験中、彼が無意識に想像した“存在しない怪物”が実体化し、基地内で暴走。

最終的にこの“モントーク・モンスター”が引き起こした異常により、基地の時空間装置は制御不能に陥り、崩壊したと語られています。

また、兄のエドワード・キャメロンについては、のちにアル・ビーレックという別の名で人生を送っていたという証言が残されています。

本人は長らく自分をアルとして認識していたものの、ある時期から記憶が回帰し、自分はかつて“エドワード・キャメロン”だったと気づいたというのです。

なお、これは余談にすぎませんが、「エドワード」と「アル」という兄弟の名は、日本の漫画作品『鋼の錬金術師』とも重なる部分があります。

作者が実際にこの都市伝説を知っていたかは不明ですが、名前や構造の一致は、偶然にしては興味深いと指摘されることもあります。

5. 現地に残る“痕跡”と続く噂

キャンプヒーロー州立公園(旧:モントーク空軍基地)

【写真】キャンプヒーロー州立公園(引用:Wikipedia

現在のモントーク空軍基地は、「キャンプ・ヒーロー州立公園」として整備され、一般にも開放されています。

しかし、基地の一部は今なお立入禁止区域となっており、地下施設が存在する可能性が指摘され続けています。

特に目を引くのは、巨大なレーダーアンテナの残骸です。これは冷戦時代に使用されていたもので、ニコルズはこの装置が人間の脳波に影響を与える“精神波”の送信機だったと主張しています。

また、地元住民の中には「夜中に低周波音が聞こえる」「空に奇妙な閃光が走る」と証言する人もおり、完全に封印されたとは言い難い状況です。

6. 真相は闇の中に

ストレンジャー・シングス

【写真】原案になったと噂される人気ドラマ「ストレンジャー・シングス」(引用:Wikipedia

モントーク計画が実在したという直接的な証拠は存在しません。証言者たちの話は魅力的である一方、裏付けとなる公文書や技術資料などは提示されておらず、学術的にも一般には受け入れられていません。

しかし、陰謀論や都市伝説の世界において、モントーク計画は“定番”のひとつとして今なお高い人気を誇っています。

Netflixで配信された『ストレンジャー・シングス』の原案になったという説もあり、大衆文化の中にその影響を残しているのです。

“思考が現実を作る”――それが科学的に証明される日が来るとすれば、モントークで語られた実験の数々は、単なる妄想だったと片づけられなくなるのかもしれません。

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