みなさんは千葉県市川市にある「八幡の藪知らず」という場所をご存知ですか?
不知八幡森というのが正式名称でJR本八幡駅のすぐ近くにある竹林なのですが、実はこの地は古くから「一度入ったら出てこられない、入れば必ず祟られる」と言い伝えられてきている由緒正しい心霊スポットなんです。
今回はこの「八幡の藪知らず」について、なぜ禁足地になってしまったのか?もし足を踏み入れたらどうなってしまうのか?について詳しくご紹介していきたいと思います。
最恐心霊スポット「八幡の藪知らず」
先ほどもご紹介したように「八幡の藪知らず」は千葉県市川市に今も存在しているのです。
国道14号線、通称千葉街道沿いを走っていると突如として鬱蒼と竹が茂った異様な雰囲気の場所が現れます。
その大きさは意外と小さく18m×18mほどしかなく、周りは容易に中へ入れないように石造りの柵などがしてあるのですが、近づいて中の様子を見ることは可能です。
この地の住人たちによると、昔からこの「八幡の藪知らず」の中は妖怪が出る・神隠しに合うなどとして恐れられ、禁足地となっています。
女子高生行方不明事件
「八幡の藪知らず」に入ったら神隠しに合うなんてただの迷信、と思っている方も多くおられると思いますが、実はこの禁足地の中へ立ち入ったことから行方不明となってしまった人がいるのも事実なんです。
2013年に、神隠し事件として全国的に有名になった「八幡の藪知らず神隠し事件」をご存じでしょうか?
2013年の夏、千葉県茂原市に当時住んでいた女子高生が、自宅の最寄駅の防犯カメラに映ったのを最後に足取りがわからなくなり、行方不明者として警察の捜索が始まりました。
しかし、女子高生の行方は一向にわからないまま時間ばかりが過ぎていってしまいます。
そして、警察による捜索も行き詰まってきた77日目に、突然その女子高生が発見されたのです。
しかも見つかったのは「八幡の薮知らず」にある神社の境内でした。
発見された女子高生はとても憔悴した感じで、行方不明中のことは覚えていない状態だったといいます。
このことから、女子高生は「八幡の薮知らず」の神隠しにあったと当時噂されていました。
未だに行方不明中の女子高生の足取りは詳しくわかっていません。
あの日本最恐の怨念「平将門」が関係していた?
みなさんは平将門をご存じですか?
平将門は、非業の死を遂げたことから日本三大怨霊として昔から恐れられています。
実は今回ご紹介している「八幡の薮知らず」はそんな平将門と深い関係があるというのです。
この「八幡の薮知らず」はその昔、平将門を討ち取った平貞盛が将門の死門の地として陣を張っていたという言い伝えがあります。
さらに、討ち取られた将門の首を守っていた6人の家臣がこの薮の中で土人形となって朽ち果ててしまったという話もあるのです。
どちらにせよ「八幡の薮知らず」が禁足地となったのは、平将門と深い関係がありそうです。
あの水戸黄門とも関係が?
実はこの「八幡の薮知らず」に立ち入って無事生還した人物もいます。
それはみなさんも時代劇でご存じの水戸黄門こと「徳川光國」です。
光國は単身でこの薮の中へと立ち入り、薮の中で複数の異形の妖怪と会ったといわれています。
そして最後には老翁が現れて「今回だけは許してやろう」と言われ薮から無事出てきたのです。
この光國以外に薮から無事生還した人の記録は残されていません。
まとめ
どうやら今回ご紹介した「八幡の薮知らず」は今もなお禁足地となっているだけのことはありそうです。
この薮の中には一体何が待ち受けているのでしょうか?
禁足地と指定されている場所への立ち入りは絶対にオススメできませんので、みなさんも十分気をつけて下さい。