様々な神話や伝説のディティールを含むヴィーヴル
未確認生物と言うよりは伝承、伝説の中に登場するフランスのドラゴンがヴィーヴルです。
もちろん実在した可能性は低いですが、俗に言う幻想生物ですね。
元々ヴィーヴルはイングランドのワイバーンがそのまま海を渡ってフランスに伝えられたと言われています。
名前もそのまま「ワイバーン」をフランス語で読んだ物なんですね。
又名前の意味自体はラテン語でマムシを意味しているようです。
ヴィーヴルは他のドラゴンと姿が少し違う
元々ドラゴンと一緒と言われていて、今でもヴィーヴルと言えばフランスの竜と言う意味合いが強いです。
一説には上半身が女性で下半身がドラゴンもしくは蛇といった異形の姿で表現される事もありますね。
もう一つ特徴的なのが宝石との関わりです。
瞳がガーネットで出来ていて非常に綺麗とか。普段は地下で過ごしているヴィーヴルですが、その瞳が光る明かりで暮らしていると言う伝承もあります。
ヴィーヴルと言う名前は一緒ですが、これが地方に行くと古城を住処としていたり宝石もダイヤモンドになっていたりします。
更に瞳ではなく額にダイヤモンドがあったりと宝石絡みの逸話が多いのが特徴ですね。
世界のドラゴン神話、龍退治には宝を守っている物が多かったりしますが、ヴィーヴルもそうした他の地域に伝わるドラゴンを倒した人に巨万の富が与えられると言うディティールが盛り込まれていますね。
ただし直接体の一部に宝石が付いていると言う所が他のドラゴンと違う部分だと言えます。
この様にヴィーヴルはキリスト教や北欧神話のドラゴン退治と、ギリシャ神話に存在する黄金のリンゴを守っていたラドンとの関係性が顕著なんです。
ヴィーヴルには雌しか存在しない
このフランスの龍ヴィーヴルは雌しか存在しないようです。
上半身が女性のそれと言う時点で確かにとも思いますが、一体どのように子孫を残して行くんでしょうか。
伝承の中には瞳のガーネットを人間に奪われると目が見えなくなるだけでなく、取った人間に従順になるとの逸話もありますから日本の雪女の話の様にその後一緒に暮らしたりするのかもしれませんね。
フランスのヴィーヴルはこの様に「一攫千金」と言う言葉が付いて回る伝説上の生物なんです。