ナスカの地上絵に新発見
19日付で、南米ペルーのナスカで新しい地上絵が発見されそこに描かれていた動物が物議を醸しています。
地上絵と言えば「ナスカ」と言っても良いぐらい有名な物ですが、今回新たに発見された物は足が沢山ある様にも見えるし、一見するとどこが手足かも判別が難しい形状をしています。
日本の山形大学ナスカ研究所によれば、当初郊外で別の調査をしている最中に偶然見つかったと言います。
現在有力な説として出回っているのが、モチーフは「舌を出した空想上の生物」と言う物です。
描かれた年代はハチドリよりも前?

新たに発見された地上絵の全長はおよそ30メートル程もある巨大な物の様です。
これが描かれた年代も、かの有名な「ハチドリ」の地上絵よりも前の時代の様で素人目に見た印象も後期の物と思われる絵と比較すると簡素な感じはします。
地上絵に使用された技術もまだ未成熟だった頃の物かもしれません。
神殿に続くルートに沿って描かれている事から、何か神聖な物の象徴としてここに残した可能性もあります。
一説には、似たような生物が土器に書かれていた事もあるようで、土着の伝承等に登場する空想上の生物モチーフにしたのかもしれませんね。
場合によっては当時の崇拝の対象になっていた生物かもしれません。
足が沢山ある生物=タコ?イカ?
興味深いのは、多くのメディアでこの地上絵がタコをモチーフにした物では?と記述している事ですね。
確かに足の様な部分は8本程確認できます。
どこからどこまでを足とするかで印象は変わりますが、見方によっては10本にも見えるのでイカではないかと言う説も出ています。
正直個人的にも、こちらの方が見た目印象は近いと思いますが、当時タコやイカはこの付近で知られた存在だったんでしょうか。
ナスカと言うのはザックリ区分するとアンデス文明に分けられる様ですが、この中の神話に登場する神様として有名なのはパチャカマクとパチャママです。
これは、どの神話にも登場する様に豊穣を司り、台地や山、川等を象徴する神様に該当されますが、後年キリスト教の伝来と共に衰退していった物ですね。
個人的には、今回の空想上の動物と思われる地上絵もひょっとしたらこれらの神様に関連する物だったりしないかなと言う事です。
歴史的な背景は詳しくないのであくまで見解ですが、地母神的な母性のある神様をモチーフに書いたとしたら、この複数飛び出した部位は乳房だったりしないかなと思う訳です。
古代の神様ダイアナやアルテミスの様に、母性と豊穣を表す神様で乳房が沢山ある偶像も存在します。

出典元:https://ja.wikipedia.org/
時代も地域も遠く離れたナスカでも同じような信仰があったとしたら面白いですね。
画像出典元:山形大学
[当記事の著作権はhttps://chahoo.jp/に帰属します]2016/04/22当記事の無断転載は禁止しています。