前回の記事で大まかなストーンヘンジの概要は説明しましたが、今回は一歩踏み込んで考えて見たいと思います。
実はストーンヘンジとは、良くテレビや雑誌でみる例の巨石群だけでなく、あの辺り一帯に同じような巨石群が残っています。
なんとその数約17。
基本的にはそれら周りの巨石群も含めて遺跡「ストーンヘンジ」と称するのが正式な様です。
これら複数の巨石群は、過去の年代に何度も手を加えて成型されて来たみたいですね。
つまり、他の超古代文明の遺物と言われているような物と比べても若干複雑なのがストーンヘンジです。
元々の土地の土壌や、過去の調査方法に問題もあったりと現状ではなかなかスムーズに研究が進まないのも一つ難解にしている要因かしれません。
これらも踏まえてストーンヘンジは誰が作ったかと言う事も考えてみると、色んな説が信憑性を帯びてきます。
ストーンヘンジは宇宙人が建てたとする説も
自分が子供の頃のトンデモ本には真っ先に宇宙人が立てたなんていう説が載っていました。
そしてそれを読んでワクワクしたもんです。
その後調査も進んで今では眉唾説となってしまいましたが、そうなると科学的に誰がどうやって建てたかが重要になってきますね。
研究によると、最古の出土記録としては紀元前8000年前にも遡る段階で建物の遺構が見つかっているらしく、その年代には人や集落が形成されていた事が分かります。
ストーンヘンジの登場はもう少し後の時代になりますが、儀礼場としての側面が当時からあった事は分かっています。
実際誰が建てたかと言うと、紀元前3000年位に生活していたウィンドミル・ヒル人と言う民族が最初に作ったようです。
その後約2000年に渡って様々な民族が手を加え形を変え、現在に至っていますが、現在のイングランド人の祖先であるブリトン人がヨーロッパから移住した段階で、最初にストーンヘンジが作られてから相当な年月が経っています。
大陸から離れた土地、当時の民族性の流れで想像よりも儀式典礼等に関する注目度は高かったと思いますが、管理する民族が変わっても根本的な立ち位置は変わらなかった遺跡なのかもしれませんね。
ストーンヘンジは何に使っていたのか
もう一つの謎は具体的に何に使って居たのかと言う事です。
- 天文的計算場
- 宇宙人との交信場
- 治療場
この辺が主だった説ですが、ストーンヘンジには確かに不思議な力がある事は研究で判明しています。
ブルーストーンと言う青みがかった石がありますが、これに触れると治癒能力が高まったり、内部には女性が入ると平衡感覚が保てなくなる場所もあるようです。
この力に関しては解明されていませんが、付近の土中から病人や怪我人の骨が大量に出土している事から3番の治療場説が現在では濃厚みたいです。
けど本当に当時の人が計算済みでこのパワーを引き出すために作っていたらそれはそれで正に超古代文明ですけど。
今回、記事を書くにあたって色々調べてみましたが、非常に複雑な遺跡ですね。
自分もどう解釈したら良いのか分からない部分が沢山ありました。
直近の研究で、付近の地中の調査を進めた所、サークルの更に外環と言いますか、グルリと一週回っている外側の石群の跡も発見されたり今後まだまだ新しい情報が出てきそうです。
又、離れた北側の島でストーンヘンジの原型が見つかった事もあり、業界では興味津々な事情が沢山出てきそうですね。