呪いの王「両面宿儺」は実在した?なぜ呪物となったのか?

みなさんは両面宿儺(りょうめんすくな)をご存知ですか?

呪物を題材にした人気マンガ「呪術廻戦」をご覧になったことがある方は作中に出てくる特級呪物としてご存知かもしれません。呪いの王として有名な両面宿儺、果たして実在したのでしょうか?

特級呪物「両面宿儺」とは?

両面宿儺というのは、岐阜県高山市の丹生川町に古くから伝承されている飛騨の豪族のことで、日本書紀に登場します。

特徴的なのが胴体は1つなのに対して顔が2つあり、さらに手足が4本ずつある異形の怪物として恐れられていました。

飛騨地方では武術に優れていて神祭の司祭や農耕の指導役を務めるなどしていて、中央集権から地域を守っていたことから英雄扱いされていたといいます。

しかし、大和朝廷の命令に従わなかったことから難波根子武振熊(ナニワノネコタケフルクマ)に討伐されてしまいました。

両面宿儺はシャム双生児説

英雄と怪物という2つの顔を持っていた両面宿儺、実はその正体はシャム双生児と呼ばれる一卵性双生児の体が結合した状態で生まれてきてしまった双子の可能性があるといいます。

たしかに両面宿儺は1つの胴体から4本の手足、2つの顔があることから、このシャム双生児説も有力かもしれません。

両面宿儺の呪いのミイラ伝説

両面宿儺が有名となったのは、呪術廻戦からではありません。

それよりも以前に2chのある掲示板に「リョウメンスクナ」のミイラによる呪いに関する書き込みがありました。

その内容は、岩手県のあるお寺に呪物として厳重に保管されていた「リョウメンスクナ」と書かれた木箱を、お寺の住職の忠告を無視しておもしろ半分に開けてしまった外国人が心筋梗塞で亡くなったり精神病にかかってしまったりしたというものです。

この箱を開けた2人だけでなく、近くにいた人たちにも謎の病にかかったりケガをしたりとさまざまな不幸に見舞われます。

この封印されていた木箱の中には、後頭部同士が後ろで結合された2つの頭に腕が左右2本ずつの計4本、胴体は1つで足は2本生えているというまさに先程までご紹介してきた両面宿儺そのもののミイラでした。

そのミイラが納められていた木箱は2mほどの大きさで、「大正??年??七月??ノ呪法ヲモッテ、両面スクナヲ???二封ズ」と書いてあったそうです。

さらにその書き込みによると、物部天獄という人物が教祖を務めるある教団によって蠱毒という恐ろしい呪法によって生み出されたのがこのリョウメンスクナで、その教団はリョウメンスクナを呪仏として本尊にしました。

そしてリョウメンスクナを祀る場所を移動すると、その移動先の地域では地震や火山の噴火などさまざまな厄災に見舞われたのです。

その後リョウメンスクナが相模湾近辺に移されたとき、日本で過去最大といわれる災害関東大震災が起きました。

リョウメンスクナの呪いが強すぎることからその後リョウメンスクナは封印されたといいます。

この書き込みの話は嘘か本当か定かではありませんが、本当だとしたら恐ろしい話です。

まとめ

マンガでも有名になった特級呪物両面宿儺、これが本当に実在するかどうかは未だ明らかになっていません。

しかし、今回ご紹介したように両面宿儺がかつてこの日本に存在し、その呪物が今でもどこかで眠っている可能性は大いにあります。

もし現代の日本で何者かの手によって両面宿儺の封印が解かれてしまったら…

みなさんの身の回りにもし怪しい木箱があったら、不用意に開けないことをオススメします。

両面宿儺の信憑性や新たな情報が入ったら、またみなさんにもご報告したいと思います。

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