自分の涙で溶けてしまうUMAスクォンク

外見とは裏腹に臆病なUMAスクォンク

ウィリアム・トーマスと言う方が執筆した「木こりの森の恐ろしい動物たち・砂漠と山の獣たち」と言う書籍が存在します。
これが書かれたのは1910年と言われていますが、その中に非常に興味深い未確認生物が登場するんです。

その名もスクォンク、森の中と言う事もあって恐らくスカンクを捩った名前なんではないでしょうか。

このスクォンクは他の未確認生物とは又違った特徴があるようで、日本ではあまり知られていませんが本国アメリカでは割と有名な生物です。
半分は伝説上の生物、もう半分は未確認生物と言った感じのカテゴリーも変わった感じの立ち位置です。

ペンシルヴァニア州に出没するスクォンク

アメリカ合衆国のペンシルヴァニア州北部に存在する森に出没するようです。
外見は非常に醜く、一見するとイノシシにも似ていると言いますが全身をイボに覆われているといいます。

その他にもアザやしわが多く、映画もののけ姫に出てくるオッコトヌシ様が祟り神になった時の様な印象でしょうか。

その実性格は非常に臆病で、常に涙を流していると言います。
怖いから泣いてるんでしょうか、人を襲ったと言う記録は無いようですね。

朝方や夕暮れに活動すると言いますから、昼間の明るい時間はジッとして人目を避けて生活しているのかもしれませんね。
そんな臆病なスクォンクですから、基本的には人が来ると逃げてしまいます。

本にも載るぐらいですから、当時木こりの間で噂された未確認生物なんでしょうか、人間と接点のない所が謎を深まらせてますね。

泣きすぎると自分の涙で溶けてしまう

特筆すべきは、泣きすぎるとその涙で全身が溶けてしまうと言う事です。
先ほど常に涙を流していると書きましたが、強い恐怖やストレスを感じると更に泣くようです。

伝承の中には上手い事スクォンクをおびき寄せた人がいて、持っていた袋で捕獲する事に成功したと言います。
意気揚々とスクォンクを持って帰路についていると、いつの間にか袋が軽くなっている事に気づきます。

まさかと思い袋を開けてみると、中にはスクォンクの姿はなくそこにはただ泡と涙しか入ってなかっと言います。
密閉された空間で泣き続けた結果、自分の涙で溶けてしまったと言う事でしょうか。

なんとも突っ込みどころの多い未確認生物ですね。

スクォンクのモデルは何か?

逆にここまで細かいデイティールが出来上がっていると、気になるのはその元ネタです。
今より娯楽が少ない時代とはいえ、これだけの話が出来上がるまでには何かしらのモデルが居るんではないかと思ってしまいました。

ホントに醜い謎の生物が森の中に居た可能性も否定はできませんが、ポイントは木こりの間で噂になっていたと言う所でしょうか。
ここから推測するに、スクォンクは自然が本来持つ未知の脅威や人間が不安に感じる物音などを具現化した物だと思います。

それにプラスして、先述したように特定の未確認な生物が居たんだと思います。
ここで言う未確認な生物と言うのは例えば無毛症のクマかなにかだったり、いわゆる奇形の動物の存在です。

今でこそ専門的に調べればある程度その正体は分かるかもしれませんが、まだ20世紀初頭の事、見慣れない生物が森の中にいたらやはり不思議な物事と結びつけられる事は往々にしてありそうですね。

あくまで個人的な見解ではありますが、日本で言う所の化け物に近いものなのかもしれません。
近年スクォンクが表舞台に出てきたと言う情報はありませんが、アメリカの一部の地域で伝承として残っている何とも不思議な生物の話でした。

アイキャッチ出典元:http://38.media.tumblr.com/

[当記事の著作権はhttps://chahoo.jp/に帰属します]2017/06/21
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