ハトホル神殿の電球壁画はオーパーツか

エジプト電球

デンデラ神殿複合体のハトホル神殿の壁画

オーパーツマニアの中でも有名なハトホル神殿電球壁画に関してです。
古代エジプトの壁画に電球が描かれていると言う事で話題になりました。

もちろん古代に電球が存在しているとなるとあり得ない事になりますね。
しかも、電球が存在しているという事は電気も必要になります。

こう言った技術が太古に存在していたんではないかと思わせるには十分な壁画なんです。
その時代、その場所にある事が場違いな事から、ハトホル神殿の電球壁画はオーパーツとして認知される事になりました。

ハトホル神殿の概要

かの有名なルクソールから北方に50km程向かうとデンデラはあります。
このあたり一帯に沢山の神殿遺跡が存在することから、「デンデラの複合神殿」と呼ばれていますが、問題のハトホル神殿はその内の一つです。

名前の通り祭ってある神様は「ハトホル」と言う神様で、これは古代エジプトにおいて豊穣や愛を司る女神です。
牡牛信仰ともつながりが深く、エジプトを代表する神様の一人と言えるでしょう。

紀元前2000年頃からおよそ1500年の間に作られて物とされていますが、時代を経るにつれて新たに改修、追加された装飾などが確認できます。
現存する他の建造物と比較しても、エジプトの中ではかなり保存状態の良い遺跡の様ですね。

電球壁画のみクローズアップされがちですが、すすを払った所それは見事な天井壁画も発見されました。
この様に神殿自体が非常に歴史的価値の高い物なんです。

電球壁画の正体は

古代の電球

電球再現
出典:http://mysteriesunsolvedstory.blogspot.jp/

とにかく壁画の中に電球と思しき物が描かれているのは確かです。
これは誰でも現地を訪れれば見れる物ですから、存在自体は疑いの余地がありませんね。

意外に知られていない事ですが、電球壁画は一つだけではありません。
全部で5枚存在し、中には電球と思われる物体が一対存在している物もあります。

多くの専門家の間で論争を巻き起こした太古の電球、大きく分けると「神話上のモチーフを形にしたもの」と言う説と、「実際に太古に電球は存在した」と言う説の二つに分かれます。
基本的にオーパーツに関する専門的な意見は、当初よりある程度明確な理由によって否定される事が多いんですが、この電球壁画に関してその存在を推す説があるのは珍しいケースだと思います。

それだけ見た目的にも電球にしか見えない物体と言えますが、これが電球で無かったとしたら具体的に何を描写した物なんでしょうか。

ハトホル神殿の壁画は太陽をモチーフにしたもの

この電球にあたる部分は太陽をモチーフにしたと言う説もあります。
実はこの壁画自体が大みそかに行われる祝賀会の様子を描いた物らしく、一年が終わり沈んだ太陽と新年初めて昇る太陽を描いた物と言います。

イメージでは太陽は丸い物ですが、当時はそれ以外の要素も相まってこの少し長くい形であらわされた様です。
いずれにせよ太陽信仰はエジプト文明と切っても切れない関係なので、壁画に太陽が描かれたとしてもそれ自体は何も不思議な事は無さそうですね。

エジプト神話では、天地創造の最初にナイル川の氾濫があるとされています。
水が引いて、最初に出て来た土地がこのデンデラだったと言い伝えにはあるようですね。

この事から、この場所に神殿を立てその中で一際太陽を敬う儀式が行われ、それ以外にもそのモチーフが全体に散りばめられた可能性は高いと言う事になります。
これを踏まえて考えると、後は壁画の中に描かれた一つ一つのモチーフが何を表しているかを紐解くのみとなります。

ハトホル女神

ハトホルの壁画
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

電球の外殻と中身が表す物は

この丸みを帯びた長い形状、それ自体は朝の空気を表している言います。
もしくは単純に「朝」、「昼間」等と解釈しても良さそうです。

次いで中の蛇は、それ自体が太陽を指している様です。
古代のどの神話にも蛇は重要なモチーフとして登場します。

脱皮をする特性が、輪廻転生に代表される様な「死者がいつかよみがえる」と言う死生観に繫がるんですね。
エジプトでもミイラはいつか死んだ人の魂が返ってきた時のために作られた物です。

この様に太陽と同じぐらい重要な蛇を、ここではある種太陽と同等な物として表していると言います。

つまり、この電球にあたる部分は一言で太陽の明かりとか、光と言った物を表してる事になります。
そう考えると他の物も色々説明がつきそうですね。

台座の様な部分はそのまま舟で、壁画に向かって右端に居るのが冥界の神様アヌビスである事から、冥界=暗い世界と、太陽=地上が対比されています。
昔は太陽が沈むのは冥界を通過して、再度昇ると信じられていましたから、この壁画に当てはめると太陽が冥界に向かい夜が訪れると解釈できそうですね。

事実、他の壁画では朝日を昇らせる作業を描いた物も存在します。

この様に、歴史的な見地からすると電球壁画は古代の太陽信仰を描いた物が、たまたま近代的なフォルムになってしまったが故にオーパーツとし見られていると言う事になります。

太古のエジプトに電球は存在したか

かと言って、あまりにもド直球なこのフォルム。
何も事前情報が無い人が見たらまず電球だと思うはずです。

それぐらい現代のフォルムと差異が無い物ですから、超古代文明にロマンを感じる人なら一度は信じたい物ですね。
なにせ大昔にピラミッドと言う高技術を必要とする建造物を建設した文明ですから、ひょっとしたら中には電気や電球の発明に成功してたんでは?と思う人も多いと思います。

オーパーツ全体で見ると、今回のハトホル神殿電球壁画の様に誤認や勘違いで解決される物は非常に多いです。
実際この壁画に描かれているのが電球なのか太陽を表した物なのかはまだ論争は続いている様ですが、初見のインパクトは随一では無いかと思います。

[当記事の著作権はhttp://chahoo.jp/に帰属します]2016/04/26
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