5億年前の地層から発見されたハンマー「ロンドン遺物」

ロンドン遺物

太古の地層から出土した謎のハンマー

オーパーツ好きな方は一度は耳にしたり、画像を目にした事もあるかと思うのがこの「ロンドン遺物」と呼ばれるハンマーです。
一体何故このハンマーがそんなに話題かと言うと、発見された地層の年代からおよそ5億年も前に存在していた事になるからです。

もちろん5億年も昔となると人類は存在していないので、ハンマー自体が存在しているのがおかしな話と言う事になります。
しかし、一部が石と同化したこのハンマー、長い年月によってか柄の部分は無くなり頭の部分しかないですが確かにハンマーです。

5億年前と言えばオルドビス紀と呼ばれる大地の殆どが海だった時代、地球のメインの生物は水棲の者たちです。
発見された場所はアメリカのテキサス州ですが、この見つかった地層が地層だっただけに一躍有名なオーパーツになりました。

1936年に発見されたこのハンマー、真相はどうなんでしょうか。

rondon

出典:http://www14.plala.or.jp/tm86/newpage8thebook.html

ロンドン遺物に科学のメスが入って判明したこと

そもそも何故アメリカのテキサスで見つかったのに「ロンドン遺物」と呼ばれるかと言うと、実際はロンドンと言う町で見つかったからなんですね。

科学的にこの太古のハンマーを調査したところ、判明した成分は鉄96%、硫黄0.74%、塩素2%等が主成分として判明しました。
特徴的なのはこの塩素で、実は現代でも塩素を含んだ合金と言うのは作れないと言うから驚きです。

ではこのロンドン遺物はやはりオーパーツなのかと言うとストップがかかります。
公正な目で見ると色々ボロが出てくる部分も多いんですよ。

グレン・クバンの調査で判明した事

グレン・クバンと言うのは人名です。
古生物学者として他の様々なオーパーツの調査を行った人で、このジャンルの権威でもあります。

グレンの調査で色んな事が分かってきました。
ロンドン遺物はハンマーの頭に当たる部分がメインで、それはまるで石にくるまれたかのように存在していましたが、グレンは最初にこの包んでいる石に着目しました。

地層と同じように、この石がどの年代の物か調べる事で新たな事実が分かると踏んだのでしょう。
しかし、このハンマーを最初に拾ったと言うハン家の人物の証言によると、どうやら地中から出て来たと言うよりは地面に突き刺さっていた様な感じです。

つまり、厳密には柄がつき出た石を拾ったと言う方が理にかなっていますね。
決して地中奥深くから掘り出したわけではありませんでした。

情報が一人歩きして、太古の地層から掘り出されたと言う事になっていましたが、仮にこれが本当ならこの地域の地中の地層は冒頭で述べた様にオルドビス紀の物となります。

百歩譲って地面の上の方の地層だったとしても、それは白亜紀アプト期の石灰岩質のモノになり、それでも約1億2500年程前のオーパーツとなります。

5億年と1億2500年で大分年月に差が出ましたが、それでも謎のハンマーには変わりはないです。
しかし、これが調べた所地面に突き刺さっていたものとなると一気に信憑性は薄くなりますね。

一般的に言われている事ですが、およそ1億年も経てば木材は原型をとどめている事は不可能なようです。
化石化するか、腐って土に返るかで跡形もなくなってしまいます。確かに言われたらそんな気もします。

グレンはこの辺にも着目して更に調査を進めました。

ロンドン遺物のネタばらし

まとめるとこのロンドン遺物、短期間にどう言った理由でハンマーを石がくるんだかに焦点が当たります。
逆説ではありますが、そんなに昔の物で無くても自然現象で石にくるまれると言う事が証明できれば、正確なハンマーの年代も分かると言う事になりますね。

ここで出てくるのが「コンクリーション」と呼ばれる自然現象です。

コンクリーションとは、主に鉄製の遺物に起こる現象で、特定の水の量と高純度の鉄が合わさると発生します。
具体的には、鉄の酸化した部分とミネラルが作用してわずかの期間で硬い殻の様な状態を作ると言う事です。

ロンドン遺物が発見された場所は石灰岩の地面と、水が流れる谷がありました。
この谷を流れる水と石灰が作用して、コンクリーションを引き起こしたと言う事が分かったんです。

では含まれていた塩素はどうなのかと言うと、こちらもコンクリーションの化学反応の一部で解決出来るとの事です。
コンクリーションは自然界の塩化物と反応するので、結果的に腐食の様にイオンが発生して塩化物から塩素が出ると言う事ですね。

これらの調査結果を受けて言える事は、このハンマー自体はもちろん何億年も前の遺物と言う事は無く、実際は19世紀中の物だと見られています。

オーパーツになりえたもう一つの要因はコンクリーションで、特定の状況下で過去のハンマーが石にくるまれた結果、付近の地層の年代と比較してありえない遺物となってしまったと言う事でしょう。

オーパーツ自体は世界中で幾つも見つかっていますが、この様に判明しているネタの方は普及していない事が多いです。
それまでは非常に超古代文明のロマンを感じる事が出来るオーパーツですが、我々が知らないだけでロンドン遺物の様に科学的に解明されている物も多いんですね。

ちょっとがっかりな結果でした。

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