みなさんは「虚舟(うつろぶね)」というものをご存知ですか?
虚舟というのは、江戸時代に茨城県のある海岸に突如とした現れた円盤形の謎の舟のことで、古い文献などに記されている伝説です。
その見た目はまさにみなさんもご存知のUFOそのもの!
果たして虚舟伝説の真相とはどんなものなのでしょうか!?
虚舟伝説が書かれている文献
虚舟伝説のことが書かれている文献として有名なのが、江戸時代後期にあの有名な長編小説「南総里見八犬伝」を書いた滝沢馬琴が、江戸の文人などが集まった「兎園会」で出てきた奇談を「虚舟の蛮女」という題名で虚舟の絵とともに書かれたものです。
他にも世阿弥が書いた能の理論書「風姿花伝」には、官人としての役割を終えた秦河勝が大阪の難波から虚舟に乗って兵庫県赤穂市の坂越に渡った記述されています。
また、民俗学で有名な柳田國男は虚舟のことをかがみの舟と呼び、このかがみの舟は「たまのいれもの」つまり神の乗り物であるとも書かれていました。
虚舟が現れたとされる地
虚舟が漂着した地として伝説が残っている場所はいくつかあります。
中でも一番有名なのが、享和3年に常陸国に虚舟が漂着したとされるもので、常陸国鹿島郡にある旗本小笠原越中守の知行地の浜に、大きさは直径5.5mの円盤形で船体は鉄製で窓がある虚舟が現れたという記録がありました。
その虚舟には文字のような記号が書かれていて、中からは60cm×60cmほどの大きさの箱を抱えた異国の女性が出てきたといいます。
さらに長崎県の対馬市久原に伝わる伝承によると、久原の浜辺に漂着したうつぼ舟には朝鮮王族の姫が乗っていて、その姫が持っていた財宝を奪って殺害したことから佐奈豊の村が一つその祟りにあって滅んだという言い伝えがあるのです。
今でも佐奈豊には朝鮮出兵に行っていた武将によって対馬に連れてこられた宣祖の娘のものとされる墓があります。
そして上対馬町の三宇田という地域には花宮御前(はなみごぜ)という位の高い女性が財宝を持って漂着したところ、そこの住人に財宝を奪われたのち殺害されてしまいました。
彼女の祟りを恐れた住人たちは花宮御前を祀りましたが、村は祟りによって住人が次々と消えていき廃村となってしまったといわれています。
虚舟は未確認飛行物体なのか!?その正体は?
ここまでご紹介してきたこの不思議な虚舟、その正体は一体何なのでしょうか?
その正体として一番有力なのがやはり未確認飛行物体、つまり地球に降り立ったUFO説です。
古代宇宙飛行士説を唱える人たちからは、虚舟を地球外から飛来してきたUFOや古代の未知の文明によって作られたものとして、「江戸時代のUFO飛来事件」や「日本のロズウェル事件」と主張しています。
また江戸時代の水戸藩に伝わる「水戸文書」に書いてある虚舟の記録のよると、漂着した円盤型の乗り物には周囲に謎の文字が刻まれていることも確認でき、アメリカで有名なロズウェル事件で墜落したとされるUFOのコクピットにも謎の象形文字が記されていたという証言もあることから、虚舟の記録はロズウェル事件に酷似している点があるのです。
そのことから未確認飛行物体を研究している専門家やオカルトマニアたちの間ではUFO説が有力視されています。
まとめ
江戸時代の日本の各地に突如として漂着した謎の虚舟、残されているさまざまな
記録から地球外から飛来してきた未確認飛行物体UFO説が有力となっていますが、、未だその正体は明確にはされていません。
もしかしたら今後新たな記録が見つかり、その正体が明らかになる日が来るかもしれません。
もし新たな情報が入りましたらみなさんにもご紹介したいと思います。